13/05/02 13:54:18.41
私たちは日本人ですか? ことあるごとに本土へ投げ掛けてきた問いを、自らの心に向けてみる時が来たのかもしれない
▼28日、わが国の「完全」な主権回復を記念するとした式典では万歳三唱が起きた。お祝いにはしない、としていた国側の
本音が透けて見える。「沖縄が経てきた辛苦に(略)思いを寄せる」とした首相の言葉もうつろに聞こえる
▼沖縄大会では「がってぃんならん」の叫びがこだまし、いつものガンバローよりも、怒りの深さを感じさせた。時を同じくして
行われた二つの集会は、東京と沖縄の埋めがたい溝を照らし出す
▼「差別」「切り捨て」「離縁状を」「独立」などの文字が紙面に並んだ。数々の抗議集会、東京行動…。束になって異議申し立て
を繰り返しても一顧だにされない無念の思いが、鋭い言葉の裏側に潜んでいる
▼「沖縄を返せ」の歌詞を「沖縄に返せ」に替えて歌うことが定着し、大会でも合唱された。沖縄のことは沖縄で決めたいと
いう願いに呼応しているのだ。冒頭「民族の怒りに燃える島」の「民族」も別の意味を持って響く
▼ニッポンは母国にあらず島人の心に流す血を見つむのみ(玉城寛子)。28日付本紙歌壇に寄せられた短歌が重い。
もしかすると多くの政治家には、その血潮さえも見えていないのかもしれないが。
ソース(沖縄タイムス 「大弦小弦」) URLリンク(article.okinawatimes.co.jp)