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理化学研究所の西道隆臣シニア・チームリーダーらは徘徊(はいかい)や物忘れなどを招くアルツハイマー病を、
遺伝子治療で改善するマウス実験に成功した。
病気の原因物質を分解する酵素の遺伝子を、血液中に注射した。
マウスは学習・記憶能力が回復した。サルなどでの実験を経て、臨床研究開始を目指す。
長崎大学と自治医科大学、放射線医学総合研究所との共同研究。
成果は英科学誌サイエンティフィック・リポーツ(電子版)に19日掲載される。
病気の原因たんぱく質「アミロイドベータ」を分解する酵素「ネプリライシン」の遺伝子を使った。
遺伝子を運び手となるウイルスに組み込み、マウスの心臓の血管に注射した。
ウイルスは脳の神経細胞に届きやすく、遺伝子は神経細胞の中だけで働くという。
投与したマウスを5カ月後に観察した。
脳にたまるアミロイドベータ量が、機能しない遺伝子を入れたマウスの約半分に減った。
迷路を使い学習・記憶能力をみると、治療後は正常マウスと同程度まで改善した。
日本経済新聞 2013年3月18日 21:38
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