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『冬のソナタ』が日本で放送されて１０年。この純愛ドラマは当時、口コミで評判となり韓流ブームの幕開けとなった。ＮＨＫで
放送された最終回は視聴率が２０％を超え、『冬ソナ』は流行語に。私の周囲でも純愛とは縁のなさそうなオジサンたちがドラマ
を熱く語り、チェ・ジウの美しさを絶賛した。
「近くて遠い国」だった韓国が身近になったのだから『冬ソナ』の功績は大きい。未見の方にはぜひ吹き替え版をオススメする。
物語は“忘れられない初恋”をテーマに胸を打つセリフと美しい音楽や映像に彩られている。どんなに心がすさんでいても
感動せずにはいられないのだ。
今月８日「『冬のソナタ』１０周年記念プレミアムイベント～変わらぬ愛～」が東京国際フォーラムで開かれた。
チェ・ジウをはじめ出演者や監督、歌手らが出席。ファンと一緒に名場面を振り返った。
いまやどこのＤＶＤレンタルショップも韓流コーナーの品ぞろえが充実。特に時代劇が根強い人気だ。
チャン・グンソクがブレークし、Ｋ－ＰＯＰブームが訪れるとファン層も若返った。韓国への旅行者も急増。ドラマのロケ地では
人気俳優の関係者が若い女性ファンをナンパし、年配のファンを怒らせている。「私たちは以前からのファンなのに！」という
気持ちは分からなくもない。
一方で、日本とは違った韓国芸能界の暗部も見えてきた。ソン・スンホンら韓流スターの不正兵役逃れやＫ－ＰＯＰアイドルの
事務所問題、そして人気スターの自殺…。『冬ソナ』で愛されたパク・ヨンハも２年半前に自殺している。イベントでは追悼式が
行われ、彼の母親が涙ながらに挨拶。その姿を見てドラマのセリフを思い出した。
「何一つ変わらないのにその人だけがいない。それがどれだけ寂しいかあなたに分かりますか」
竹島問題で日韓関係は冷え込んだが、文化面では１０年が過ぎた今もドラマと彼に対するファンの愛情だけは変わらないようだ。
【オススメ度】★★★★★（満点）
ソース（ZAKZAK） URLﾘﾝｸ(www.zakzak.co.jp)
写真＝“涙の女王”と呼ばれたチェ・ジウも登場した冬ソナ１０周年イベント
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