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国会が設置した東京電力福島第1原発の事故調査委員会委員を務めた田中三彦氏が7日、記者会見を開き、
東電が虚偽の説明をして同事故調の現地調査を断念させたことについて、
「国会を愚弄している」と同社の対応を強く批判した。
この問題は、福島第1原発の1号機原子炉建屋内で調査する予定だった国会事故調に対し、
東電が「建屋カバーの設置で内部は真っ暗で転落の危険もある」と誤った説明をしたことが明らかになった。
田中氏らは暗い建屋内で迷うなどの危険があると考え調査を断念。
実際は建屋内に光が差し照明もあったという。
調査予定の場所には原子炉内の蒸気を水に戻して原子炉に注水する非常用復水器がある。
田中氏は会見で、非常用復水器の挙動に不可解な点があるとし、
操作ミスや地震での配管破断など「東電が見られたくないものがあったのではないか」との見解を示し、
「国会主導での再調査と現場の保全が必要」と訴えた。
東電は「誤った説明をしたのは事実で大変申し訳ない。ただし意図的ではなかった」としている。
日本経済新聞 2013年2月7日 20:08
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『官房長官、東電の虚偽説明「極めて遺憾」 』2013年2月7日 19:54
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菅義偉官房長官は7日の記者会見で、
東京電力福島第1原子力発電所事故の究明にあたった国会の事故調査委員会が
東電側の虚偽説明で1号機原子炉建屋内の立ち入り調査を断念したことについて「事実なら極めて遺憾だ」と述べた。
同時に「経済産業省が実態調査をしていると報告を受けている」と政府が事実関係の把握に努める考えを示した。(全文)