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円安阻止へ日本包囲網を呼びかける韓国 結果は裏目。外資が逃げ始めた
韓国紙が連日、「日韓為替戦争」を煽る。「安倍晋三首相の円安誘導は韓国をいじめる近隣窮乏化政策」と非難。さらには
円高阻止のための日本包囲網を狙う。だが、薬が効きすぎたようだ。「韓国がそんなに窮乏するのなら」と外資が逃げ始めたのだ。
■円安どころか異様な円高ウォン安が続く
円・ウォングラフを見ると、昨年9月時点では1円=14.5ウォン前後。現在は1円=12ウォン前後だから、方向的には確かに円安・
ウォン高だ。
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2007年1月から2013年1月までの円・ウォン為替レート
しかし、リーマンショック以前の2005年から2008年の3年間は1円=7―9ウォン台で動いていた。これと比べれば、円安・ウォン高
どころか、異常な円高・ウォン安がまだ続いていることになる。
では、韓国紙はなぜ「このままでは韓国は滅びる」と言わんばかりに大騒ぎするのだろうか。韓国では「我が国は日本と競合する
商品が多いから」と説明されている。
韓国貿易協会は1月28日「韓国の50の上位輸出品目のうち、26品目が日本の上位50品目と重なっている」と指摘した。競合
度の高いのは、造船、プラスティック、自動車、電子部品、機械類という。
■1円=7ウォンでも苦情はなかった
日韓両国の産業構つくが似ているのは事実だが、それは昔からのこと。1円=7―8ウォン台と円安・ウォン高に振れていた時も、
韓国の輸出企業から為替レートに苦情が出ていたわけではない。サムスン電子や現代自動車のような国際競争力の高い企業は
もちろん、普通の会社もそれなりの利益は出していた。
現代経済研究院が1月16日に発表した報告書「懸案と課題 ウォン高で輸出景気の急落を憂慮」も、円安の影響度を業種別に
分析している。当然、「値段勝負」の鉄鋼や化学製品への影響が大きく、携帯電話や半導体などのITや、自動車は影響が小さい。
韓国の自動車の品質は急速に向上し、イメージも上がった。一昔前のように「安くないと売れない」わけではない。また、携帯電話
では、日本ブランドは世界市場からほぼ姿を消した。そもそも競合していないのだ。
ウォンが1%切り上がった時の韓国の産業別の輸出額減少幅(単位:%)
家電は人民元に対しウォンが1%切り上がると0.71%輸出が増える
対円で 対人民元で
鉄鋼 1.31 0.50
石油化学 1.13 0.74
機械 0.94 1.10
IT 0.87 0.06
自動車 0.68 0.38
家電 0.46 ▼0.71
出所:現代経済研究院「ウォン高で輸出景気の急落を憂慮」(2013年1月16日発行)から
■アベノミクスとGHノミクス
多くの韓国メディアが「日本が円安で韓国をいじめる」式に大騒ぎしているのは、いつもの条件反射的な被害者論からだろう。
激しいライバル意識から考えて、円安で日本経済が回復するのは面白くない、という心境も働いているに違いない。
その中で朝鮮日報がちらりと興味深い本音をのぞかせた。李志勲経済部長が書いた1月23日付のコラム「経済焦点 アベノ
ミクスとGHノミクス」だ。
>>2あたりに続く
鈴置 高史/日経ビジネスオンライン 2013年1月31日(木)
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