12/11/28 02:02:39.68
衆院選公示を前に第三極が完全に二分することになった。
嘉田由紀子滋賀県知事は27日、次期衆院選に向け「卒原発」を掲げる「日本(にっぽん)未来の党」の結成を表明、
新たな「第三極」の旗を立てた。
嘉田氏は、第三極を牽引(けんいん)してきた日本維新の会代表代行の橋下徹大阪市長への対抗心をにじませているが、
橋下氏に代わる新たな「旗頭」が誕生してほっと胸をなで下ろしたのは、政党乱立で埋没気味だった国民の生活が第一の小沢一郎代表かもしれない。
嘉田氏が会見で読み上げたのは、橋下氏から届いたという「応援メール」。
絶対に党首を引き受けるべきだ。原発問題に徹底して論戦しよう。次世代への捨て石になろう」
しかし、結党の理由については「“本当の”第三極をつくってほしい、という国民の声に応えたい」と説明。真の第三極は自分たちだと言わんばかりだった。
しかも嘉田氏の隣には、橋下氏のエネルギー政策ブレーンである「環境エネルギー政策研究所」の飯田哲也所長の姿が。
飯田氏は嘉田氏の参謀として新党の代表代行に迎えられたのだ。
嘉田氏は今年4月、滋賀で「未来政治塾」を設立し国政へ意欲を見せていた。
ただ、同氏が念頭に置いていたのは来年夏の参院選。維新の会が「原発ゼロ」の旗を降ろしたことが新党の前倒しにつながった。
嘉田氏の動きに、小沢氏はすぐさま飛びついた。
橋下氏を中心に第三極勢力が結集する「オリーブの木」構想は、橋下氏が石原慎太郎前東京都知事との連携を選んだことで、手詰まり状態だった。
嘉田氏の登場はまさに渡りに船だった。
24日に嘉田氏と打ち合わせをしていた小沢氏は、27日夕、満を持して生活の党本部に入り、常任幹事会を招集。
出席者を前に「嘉田知事から呼びかけがあった。政策・主張はほとんど共通している」と語ると、一気に合流でまとめた。
もっとも、嘉田氏の政策には環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)をはじめ他の重要政策はない。
同氏も、政策取りまとめは「手を挙げた人と合意形成していきたい」と述べた。
他党は「選挙に勝つためだけの政党だ」(安倍晋三自民党総裁)などと一斉に「野合」批判を始めた。
未来の党の主力が生活になることから「看板の掛け替え」という声も出そうだ。
かたや、嘉田氏に“エール”を送ったはずの橋下氏は山形県酒田市での対話集会で
「新しい脱原発グループがどれだけ高い目標を掲げようと、絶対に実行できない。実行した経験がないからだ」とかみついた。(今堀守通)
ソース MSN産経
URLリンク(sankei.jp.msn.com)