12/10/08 15:36:56.48
ロシアのアラビア語国際チャンネル、ロシア・アルヤウムが、日本と中国の間の戦争勃発の可能性を分析している。この
チャンネルの番組、パノラマの司会者は、こう語った。
「我々はこの番組で、尖閣諸島を巡る日中の危機を取り上げる。この対立は、両国の貿易戦争、引いては武器による衝突に発展
する可能性があるだろうか？ この問題は、日本と中国の愛国心に関係があるのだろうか？ またアメリカは、日中が対立した場合、
どのような立場を取るだろうか？」
このチャンネルの司会者は、こう続けている。
「中国では、この数年で最大規模の日本に対する抗議が生まれている。尖閣諸島は現在、日本の管轄下にあるが、中国はそ
れを自国の領土と見なしている。世界第二位の経済大国である中国と第三位の日本は、現在、無人島である小さな尖閣諸島
を巡って互いに対立している。一部の専門家によれば、問題は、これらの島々とその石油資源、海域の領有権に関するもの
に限られない。それどころか、この問題は、両国の国家主権に関係している。この島の問題は、日本の重要な政治的変化、
そして中国での政治指導者の世代交代を受けて生じている。この中で、愛国心の高まりは、両国の政治家たちにとって大き
な重要性を有している。日本と中国はまた、両国の間で戦争が勃発した場合、地域全体を巻き込むことになることを知って
いる。そのため、武器による衝突はありえないだろう。だが、中国での日本に対するメディアの攻撃、そして中国政府高官
の厳しい口調の発言、そして中国人の日本の国旗に火をつける行動は、日中の関係にマイナスの影響を及ぼすだろう。日本
でも、一部の人々が、この国の軍事力の増強を求めている。この問題は、アジアでの兵器競争に発展する可能性がある。そ
のため、この争いに対し、アメリカがどのような立場を取るかが重要である。アメリカ政府が、日中の対立に対して中立を
守ろうとしている一方で、クリントン国務長官は、尖閣諸島には、日米安保条約が適用されると強調した」
ロシア・アルヤウムは、この番組の中で、中国問題の専門家と、モスクワ国立国際関係大学のドミトリー・ストレリツォフ
教授と対談した。ストレリツォフ教授は、「尖閣諸島を巡る問題は解決不可能であるように見える」と語った。現在、この
問題が生じている原因は、日本が、尖閣諸島を巡る日中の非公開の合意を破ったことにある。日本の世論は、現在の民主党
政権を弱いものとみなしている。日中の緊張は、見世物的な様相があり、主に、両国の国内の世論に向けたものである。日
本は、憲法に基づき、自衛隊は国の安全を守ることができなければならないと解釈するだろう」
一方の中国問題の専門家も、こう語っている。
「中国政府は、過激的な国粋主義者によて強い圧力をかけられている。中国政府の指導者たちは、これについて、弱さを見
せることはできず、きちんとした回答を示さなければならない。だが、危機の拡大を許すことはないだろう。我々は、中国
でマルクス主義が勢いを失い、愛国心が高まっているのを目にしている。中国は、ここ数年、外交政策の分野におけるイデ
オロギーを変更する段階に至っている。中国のあるグループは、軍事同盟をつくり、国益を守るために軍隊に頼ろうとして
いる。現状において、尖閣諸島を巡る危機が危険な結果を招くことは、日本にとっても中国にとっても利益にならないだろう」
イランラジオ 2012/10/07(日曜) 23:24
URLﾘﾝｸ(japanese.irib.ir)
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