12/09/19 08:55:02.06
昨今世の中を騒がしている領土問題ですが、僕はほとんど関心がありません。
■当事者意識が持てない
その最大の理由は、領土問題という課題に対して、当事者意識が持てないため。僕は外交を仕事にしていませんし、漁師でも
ありません。
「領土問題は国民全員が当事者だ!」とdisられそうですが、すべての社会問題は、本質的に全員が当事者です。僕にとっては、
蔓延するうつ病や、生活保護の問題のほうがよっぽど当事者意識を持つことができます。社会問題のすべてに当事者意識を持って
いては、人間精神が崩壊してしまうでしょう。
もちろん、当事者意識を持っている人を非難するわけではありません。それは個々人の価値観の問題です。ただ、その意識を
「お前も当事者だ!非国民だ!」と他人にまで強要するのは、個人の自由を制約する、前時代的なやり方だと思います。
僕は僕が問題意識を持てる問題にコミットするので、あなたはあなたの問題にコミットしてください。僕はあなたたちに行動を強要する
ことはありません。
■この課題に対して、個人として何ができるの?
これは当事者意識を持てていないことと関係しますが、領土問題という非常にマクロな問題に対して、僕は個人として何ができるのか
よく分かりません。問題解決に対して、何ができるのでしょう?
市民として抗議の声を挙げることは一つの解決アプローチかもしれませんが、本当に解決につながるのかはよく分かりませんし、
僕は何だか違う気がします。上陸仕返しても、火に油を注ぐだけですよね。
領土問題に対して、僕は十分な知識を持っていません。当事者とのつながりも欠いています。そういう個人が、一体何をすべき
なんでしょうね。純粋に分からないので、「すべきことがある」と考えている方は、ぜひ教えてください。
■個人同士は普通に仲良くすればいいんじゃね?
積極的に中国と中国人を叩く向きもありますが、僕は中国人の友人も多いので、特段「中国人」に対する嫌悪感は持っていません
(優秀な人が多いので、むしろある種の畏敬の念すら抱きます)。中国という国(政府)に対しては、いつもながらしょうがないなぁ…
という感覚は持っていますが。
そう考えると、なんとも理想論的で平和主義的な答えですが、しいて個人としてできることがあるとすれば、中国人の方々と変わらず
仲良くすることぐらいでしょうか。本当に理想的には、個人レベルのつながりが強固であれば、国同士の戦いなんて起こらないはずですしね
(佐々木俊尚さんも仰っていますが、ここにインターネットの可能性があるとも思います)。
万が一、このままエスカレートして戦争になっては元も子もないわけで、個人としては平和主義的な態度を貫きたいと思います。
というわけで、
・僕は当事者意識が持てないので、当事者意識を持っている方は頑張ってください
・僕は自分が当事者意識を持てる問題にコミットします
・個人としては、変わらず中国国籍の友人とは仲良くします
というところが、僕の領土問題に関する態度です。無知といわれようが、まぁ今はそう感じるので仕方ありません。一若者の意見として
捉えておいてください。
東さんの感覚も非常に近いです。当事者性という言葉が出ていますね。
東浩紀 @hazuma
つまりぼくが尖閣諸島募金を評価しない理由は、官邸前デモを評価しない理由と同じ。両方とも動員の方法としては革命的かも
しれないが、当事者性のない人々をワンイシューで集めただけに見える。そこでの参加が本当に、国家について考えること、エネルギーに
ついて考えることに繋がっているのか疑問。
関連して、「当事者の時代」も読み返してみようと思います。
ソース(BLOGOS、イケダハヤト氏) URLリンク(blogos.com)