12/09/07 21:15:32.75
保守派の中で安倍再登板論が盛り上がっているようだ。私は小泉改革を発展継承した安倍改革を強く支持してきたが、そんな
私でも安倍再登板はみっともないと思う。仮に総裁選に出馬したところで、橋本元首相のようになるのがオチだろう。
5日、保守派の有志が安倍再登板を求める緊急声明を発表した。
「政治評論家ら学識経験者28人が5日、『安倍晋三総理大臣を求める民間人有志による緊急声明』を発表、東京の安倍事務所
に声明文を届けた。(略)
声明文は『過激さを増す周辺諸国の挑発外交に歯止めをかけ、日本の国益を追求する強さ、したたかさ、バランス感覚を備えた
外交をできるのは、首相として短期間ながら多くの実績を残した安倍氏しかいない』とし、その場しのぎではない足元の揺るがぬ政治
などを求めた」(山口新聞 URLリンク(www.minato-yamaguchi.co.jp) より)
この緊急声明にもあるように、確かに安倍政権は短期間で多くの実績を残した。保守派にとってはもちろんだが、改革派にとっても
評価できる実績がたくさんある。普通の政権なら5年分くらいの仕事はしたと言っていい。
過去にも書いたが、安倍政権では、日米同盟の強化と拡大、財政再建、人口減少社会への対応としての労働市場制度改革や
イノベーション政策などなど、構造改革路線と価値主張外交路線が展開された。イノベーション政策も、テクノロジーだけではなく、
サービス産業におけるイノベーションにも着目しており、まさにTFP向上を強く意識したものだった。(本文末に5年前にまとめた安倍政権
の功績一覧を再度記しておく)
しかし、これらの実績は国会で安定的な多数派を維持できていたから実現できたとも言える。現在は国会がねじれており、仮に次の
総選挙で自民党が勝利して安倍首相が再び誕生したとしても、ねじれ状態は変わらない。ねじれ国会において、首相に求められる
のは何よりも調整能力だ。安倍氏のように外交でも内政でもスタンスのはっきりしている人物には難しい(安倍氏は原理主義ではなく
現実主義者だが調整型ではない)。よりウイングの広い人材を首相に選ぶのが、政治における“知恵”である。
また、多くの人が安倍再登板論に対して示すのは、「一度政権を投げ出したのに今さらなんだ」という拒絶反応だろう。正確には
投げ出しではなく病気による退陣ではあったが、その病気がいかなるものであれ、政治家にとっては理由にならない。今さら再登板して
泥臭く首相をやりたいというなら、どうして5年前に意地でも首相の座にしがみつかなかったのか。私は安倍政権を強く支持してきた
1人だが、そんな私でも安倍再登板論には同調できない。
政策の中身以前に、安倍氏に対する世間の目が冷たいのは当然だ。森喜朗元首相も、「首相までやったあなたが、2位や3位に
なったら格好がつかないぞ」(URLリンク(sankei.jp.msn.com))と忠告しているという。
実際、安倍氏が仮に総裁選に出馬したとしても、橋本龍太郎元首相が出馬した2001年総裁選のように、安倍氏は敗北に終わる
のではないか。というより、安倍氏を再び選ぶようなことがあれば、自民党もいよいよ終わりだろう。
維新や共産党といった第三極は、とことん政策的に純化して存在感を示すべきだが、二大政党である民主党と自民党はそうは
いかない。ねじれ国会においてはなおさらだ。中長期的な政策本位の政界再編は必要だが、まずは目先の国会を動かせる人物を、
民主党と自民党は選ばなくてはならない。安倍氏がその任に向いていないことは、残念ながら5年前に実証済みである。
(以下略。安倍政権の功績一覧あり。ソース元でご確認下さい)
ソース(BLOGOS、宮島理氏) URLリンク(blogos.com)