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★自民・石破&石原に致命的アキレス腱!一筋縄ではいかない総裁選
事実上、「次の首相」を決める自民党総裁選(9月14日告示、26日投開票)は、石破茂前政調会長(55)と、
石原伸晃幹事長(55)、安倍晋三元首相(57)による“三つどもえの戦い”となりそうだ。
それぞれに強みがあるが、致命的な“アキレス腱”も抱えており、誹謗中傷も飛び交う。
党内からは「足して3で割りたい」との悩み節も聞こえてくる。
まず、石破氏は「総裁にふさわしい人物は」という世論調査で、ほぼトップ。
テレビ出演も多く、3年前の野党転落後は、全国に応援に駆けつけたため、落選組や地方議員に「選挙の顔」として待望論が多い。
今回の総裁選は、地方票300票と国会議員票200票で、ドント式とはいえ地方票の比率が高いため、石破氏には千載一遇のチャンスといえる。
さらに、決選投票をにらんで安倍氏と連携する動きも出ており、石破氏を本命視する向きも多い。
ただ、離党歴がある石破氏には、中堅以上の国会議員にアレルギーが根強い。特に、町村派(40人)のオーナーである森喜朗元首相や、
古賀派(30人)の古賀誠会長、引退したものの額賀派(28人)を陰で仕切る青木幹雄元参院議員会長らは、警戒心を隠さない。
自民党関係者は「3長老らは『石破氏は言うことを聞かないから、当選させない』と言っている。
特に、青木氏は、石破氏が自分たちの派閥で育ちながら、政調会長になったら後ろ足で砂をかけ出ていったことに怒り心頭で、
額賀福志郎会長に『君は茂木敏充政調会長を育てなさい』と命じている。連携を模索する安倍氏周辺も、2007年参院選での敗北後、
石破氏が真っ先に退陣論を打ち上げた恨みを忘れていない」と話した。
また、自民党ベテラン議員は「石破氏は外交・安保の専門家だが、経済・財政は未知数だ。
(好き嫌いが激しい)片山さつき参院議員あたりがブレーンを気取ると離れていく人も出てくる。
論客だが女性有権者には『目つきや話し方が怖い』という評判もある」と話した。
一方、古賀氏が谷垣禎一総裁の再選支持要請を断ったことで、一気に有力候補に浮上したのが石原氏だ。
森、古賀、青木の3長老と良好なうえ、中堅・若手十数人による「勁草(けいそう)の会」といった支持グループを持っている。
父・石原慎太郎都知事、叔父・石原裕次郎という「石原ブランド」を背景として、ある程度の世論の支持はある。
「大阪維新の会(維新)」を率いる大阪市の橋下徹市長とも個人的に会食を重ねる間柄である。
しかし、3長老の支持は、逆に弱点になりかねない。
安倍氏に近い山本一太参院議員は3日の記者会見で「総裁選の争点は『長老支配・重鎮政治からの脱却』だ。
長老の影響力が残れば、自民党は旧態依然とした政党のイメージになり、次期衆院選で勝てない」と断言した。
石原氏は、谷垣執行部の一員として、野田佳彦首相を今国会での衆院・解散に追い込めなかった“連帯責任”を問われる。
谷垣氏を窮地に追い込んだことで「平成の明智光秀」とも呼ばれる。失言も多く、「自民党史上最も口の軽い幹事長」という評判もある。
自民党中堅議員がいう。
「いまだに『七光りのお坊ちゃん』というイメージを消し切れない。
行革担当相や国交相を務めるなど経済・財政には明るいが、外交・防衛は不得意。ここを石破、安倍両氏に突っ込まれると弱い」
一方、安倍氏には、維新との太いパイプや、領土問題で保守政治復活への機運が高まっていることが追い風になっている。
産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)が1、2両日に行った世論調査では、自民党支持層に限れば、安倍氏支持は1位だった。
ただ、若手議員は「1年で政権を投げ出した、安倍氏への国民のイメージは消えていない。
持病の『潰瘍性大腸炎』も特効薬で治ったというが、首相のストレスでまた再発するのでは。
ここで安倍氏を選んだら『自民党には人材がいないのか?』と思われかねない」と懐疑的だ。
候補者が乱立すれば、石破、石原、安倍3氏のうち、2人が決選投票に進み、誰かがキャスチングボートを握る可能性が高い。
情報戦を含めた多数派工作は、これから激化する一方だ。
zakzak URLリンク(www.zakzak.co.jp)
※参考 石破茂氏の所属政党(自由民主党)→(改革の会)→(自由改革連合)→(新進党)→(無所属)→自由民主党(額賀派)→自由民主党(無派閥)