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商業銀行は所得の高い個人顧客に集中する傾向があるが、ノンバンクは銀行に課される規制より緩い規制に助けられ、
比較的所得の低い借り手に的を絞ることで近年急速に成長してきた。
「相互貯蓄銀行」(韓国では正規の銀行として扱われていない)による貸し出しは、
規制当局が2011年に貸出基準を厳格化した後でさえ、今年3月までの1年間で20%増加した。
こうした拡大は、韓国銀行を心配させている。韓国銀行はこの4月、ノンバンクの融資は
「大々的に劣化する」可能性があると警告し、「一部の相互信用会社は資産の健全性が悪化している兆候を示している」と付け加えている。
システミックな懸念以外に、拡大する社会問題がある。ソウルの東大門市場で
以前屋台を所有していたある女性は、自分の商売を支えるために高金利の融資を求めて
信用組合に頼った後で「すべてを失った」と話す。
この女性は、毎回のローン返済を滞納しないよう四苦八苦し、さらに4つのローンを組まざるを得なかった。
その結果、債務が山のように積み上がり、数十万ドル規模に膨れ上がってしまった。
最終的にこの女性はデフォルト(債務不履行)し、自宅を差し押さえられ、
屋台を失うことになった。「自分が赤ちゃんを妊娠していることに気付くまでは、
自殺を考えていました」と彼女は言う。今は失業中で、国が用意した宿泊施設で生活している。
ソウル金融福祉相談センターのカウンセラー、キム・ジンヒさんは、こうしたケースが一般的になりつつあると指摘し、
「政府は、債務を返済できないこうした人たちに金融機関がお金を貸すのを認めるべきではありません」と話している。
(2012年8月22日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)