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■サッカー(現地時間10日)
最後は宿敵に惨敗-。サッカー男子日本代表は、銅メダルをかけた韓国との3位決定戦に0-2で完敗。44年ぶりのメダル獲得は
ならなかった。前半38分に先制を許すと、後半12分には致命的な追加点を決められたが、日本には1次リーグ初戦でスペインを破った
スピードも勢いもなく、打つ手なし。銀に輝いた女子代表なでしこジャパンとの“アベックメダル”が期待されたが、関塚ジャパンには屈辱の
ラストマッチとなった。
予想された通り、ライバル心むき出しのピッチは一触即発。メダルまでかかった日韓対決は、熱い戦いとなった。しかし…。
関塚隆監督(51)は「最後のところを崩せなかった。一番警戒していた、1本で抜けられての失点が残念」と唇をかんだ。
前半38分、DF吉田麻也主将(VVV)がクリアミス。オーバーエージ枠のFW朴主永(アーセナル)が一気にドリブル突破で抜け出すと、
DF鈴木大輔(新潟)ら守備陣3人が追いすがったが、あっさりかわされて先制点を許した。
さらに後半12分、今度は日本がペナルティーエリア内に攻め込んだスキをつかれる。MF清武弘嗣(ニュルンベルク)がシュートまで
持ち込んだが、GKがキャッチ。そのままロングボールを自陣ゴール前まで蹴り込まれると、簡単に2点目を献上した。
日本が韓国ゴールを脅かしたのは、終了3分前。左CKから吉田が頭で押し込んだかにみえたが、直前にFW大津祐樹(ボルシアMG)
が相手GKを倒したファウルで幻に。そこにあったのは、快進撃を続けてきたチームとはまるで違う関塚ジャパンの姿だった。
なでしこジャパンに期待が集まる一方、男子チームは直前のニュージーランドとの壮行試合(7月11日)でのふがいない戦いぶりが
批判の対象となった。
しかし逆に低い下馬評を力に、1次リーグ初戦のスペイン戦(同月26日)では大番狂わせを演じ、ゴールを決めた大津は
「奇跡じゃない!」と胸を張った。固い守備からFW永井謙佑(名古屋)の俊足を生かしたカウンター攻撃がはまり、1次リーグは
3戦2勝1分けで突破。しかし、準々決勝のエジプト戦で永井が負傷すると、準決勝のメキシコ戦以降は攻撃の形を作れない。
まるで、大会前のチームに逆戻りしたかのようだった。
攻撃の軸になるはずだった永井は、この試合でも走るスペースさえ与えてもらえず機能不全。「蹴るだけのサッカーに負けたのは悔しい。
落ち着いてつなげば崩せると思っていた。自分たちFWがどんな状況でも点を取れるように成長しないといけない。それが韓国との差だ
と思う」と悔しさをにじませた。
試合終了後、ピッチに座り込んだまま動くことができなかった関塚ジャパン。目の前では、永遠のライバルが初のメダルに歓喜の声を
あげている。あまりに残酷で、屈辱的な光景だった。吉田は「悔しいです。この借りはA代表で返さないと…」と涙で声を詰まらせた。
1968年メキシコ大会以来44年ぶりとなる銅メダルは、目の前で奪い取られた。「これを糧にして、日本サッカーのために成長して
いかないといけない」と話した関塚監督。大会前の見通しからすれば、4位は上出来かもしれない。ただ、負けてなお称賛された
なでしこに比べ、悔しいだけではすまない最後の戦いとなった。
ソース(ZAKZAK) URLリンク(www.zakzak.co.jp)
写真=サッカーの男子は、宿敵・韓国に屈辱の完敗。銅メダルを奪われた
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