12/07/15 21:15:50.48
放射線被害への関心が高まる中、
67年前の広島・長崎の原爆被害を後世に継承するためのNPO法人「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」の設立記念集会が15日、
東京都千代田区であり、約350人が参加した。
会の代表理事を務める岩佐幹三さん(83)は「『ノーモア・ヒバクシャ』とは、体と心に傷を抱えながら生きてきた被爆者の命の叫び。
再び被爆者を作らないよう皆が共に考え、歩んでほしい」と訴えた。
広島市で被爆医療に携わり、現在は福島市の病院に勤める医師の斎藤紀さんは集会で
「被爆者は半世紀にわたり、核開発競争が進む世界で、核廃絶を訴えてきた。
その歴史は、復興が停滞する中で原発が再稼働した今の福島の姿と重なる」と指摘。
5歳の時、長崎で被爆した日本原水爆被害者団体協議会事務局次長の木戸季市(すえいち)さんは
「(原爆被害を)いつまで伝え続けられるか、もう時間がないという切羽詰まった思いだ」と声を振り絞った。
会は作家の大江健三郎さんらが呼びかけ発起人となり、昨年12月に発足。
今後、散逸しがちな被爆者の証言などを集め、活用方法を探っていく。
URLリンク(mainichi.jp)