12/07/13 08:54:14.75
ソース(MSN産経ニュース) URLリンク(sankei.jp.msn.com)
ベビーカーに乳幼児を乗せたまま電車などに乗車することが増え、周囲の乗客とのトラブルも発生している。「残念ながら公共心や
マナーに欠けるお母さんも目立つ」という日本子守唄協会の西舘好子理事長と、「ママの大変さも理解してほしい。『子供優先車両』が
あれば」と訴えるママによるママのための支援コミュニティー「Stand for mothers」の日菜(ひな)あこ理事に、乗車マナーや母親の
気持ちなどについて聞いた。(喜多由浩)
≪西舘好子氏≫
■目立つ公共心が欠けた人
●守るべきマナーある
--ベビーカーごとの電車やバスへの乗車で感じることは?
「ベビーカーの使用を全否定するつもりはないが、電車・バスという公共の場では守るべきマナーがあるはずだ。ラッシュ時には使用を
控える(畳む)とか、空いているときでも周りの乗客の邪魔にならないように配慮するとか。残念ながら、こうした公共心が欠けている人たち
が最近は目立つ」
--公共心が欠けているケースとは
「赤ちゃんが邪魔にならないようにする『ベビーサークル』と勘違いしているお母さんもいるようだ。ベビーカーの中から赤ちゃんがお母さんを
求めたり、サインを送ったりしているのに、肝心のお母さんは『優先座席』に腰を下ろしたまま携帯電話に夢中で目を合わせようともしない。
ベビーカーの周りにいろんなグッズをぶら下げている人もよく見かける。場所を取るし安全面でも心配だ」
--乳幼児の立場ではどうか
「母親と赤ちゃんは、身体を密着させている状態が安全のためにも、精神的にも一番いい。かつては買い物や散歩に出かけるときは
『おんぶ』が当たり前だった。おぶい紐(ひも)さえあればいいし、母親は両手が使えて安心だ。ところが最近の若いお母さんたちは、
『かっこ悪い』と言って、おんぶをしたがらない。おままごとをする女の子もあまり見かけなくなったが、昔はお人形さんを背負う遊びをする
ことで、おんぶの仕方を覚えたものだ。こうした長い間培ってきた育児の知恵や伝承が急速に失われつつある」
--おんぶやだっこでの移動は体力的に大変との声もある
「確かにそういう面もあるかもしれない。だから、周りの状況を踏まえてベビーカーも機能的に使えばいいのだ。決してお母さんだけを
責めるつもりはない。ただし、赤ちゃんを育てる一時期だけは、楽したり、おしゃれをするといった考えは捨ててみてはどうか。ベビーカーも
まるで、ファッションの一種であるかのように、豪華さやおしゃれ度を競い合っているような人もいるように思える」
●女性の「劣化」感じる
--最近の若いママさんの育児について感じることは?
「女性の劣化を感じる。若いお母さんから、赤ちゃんのヨダレが汚いから『止める薬はないか?』と聞かれたり、泣き声がうるさいので
『睡眠薬を飲ませた』と真顔で言う母親もいる。彼女たちは体験も知識もなく、教えてくれる人もいないから本当に分からないのだ。
このままでは日本社会の将来は酷(ひど)く殺伐としたものになってしまう。今一度、育児の『伝承』を取り戻さねばならない」
【プロフィル】西舘好子
にしだて・よしこ 昭和15年、東京都生まれ。71歳。3女の母。58年、劇団「こまつ座」を結成し、座長兼プロデューサーとして活躍。
現在はNPO法人「日本子守唄協会」理事長として、子守唄の普及啓発、伝承のほか、母と子の絆の大切さや子育て支援に関する
活動を行っている。
写真=NPO法人「日本子守唄協会」理事長の西舘好子氏
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