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衆参両院のコンピューターが昨夏、サイバー攻撃を受けた問題で、
盗まれた情報の送信先の一つに、中国・南京大学の元大学院生名のメールアドレスが指定されていたことが読売新聞の調べで分かった。
元大学院生は中国人民解放軍の幹部として軍の推薦で入学し、
サイバー攻撃の技術を研究していたという。
警察当局は「攻撃者を特定できる可能性がある」として、関係機関と情報交換し、確認作業を進めている。
昨年以降、防衛産業や中央省庁などへのサイバー攻撃が相次いで発覚しているが、
攻撃者をたどる手がかりが見つかったのは初めて。
元大学院生は先月、読売新聞の取材に応じ、攻撃への関与を否定している。
衆参両院へのサイバー攻撃を巡っては、昨年7~8月、計63台のサーバーやパソコンが感染、
議員らに付与された約2000件分のIDやパスワードなどに流出の可能性が出ている。
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