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元オウム信者・上祐史浩氏 「北朝鮮の女子アナは過去の自分と同じ」と語る
週刊朝日 6月19日(火)19時38分配信
「当時は、自分は『日本人』じゃない、『オウム人』であり『麻原人』なんだって感覚なんです」
オウム事件の容疑者が次々と逮捕されるなか、事件当時、オウム真理教でスポークスマンを務めていた上祐史
浩氏(49)はこう言った。さらに彼がその頃の状況を振り返る。
「95年にテレビに出ていたころは、とにかく教団を守るために必死でした。サリン事件はオウムの仕業だと、し
ばらくした後に麻原に知らされていましたが、いわば麻原民族の一員として、自分の国への忠誠、その王である
教祖への帰依、修行と思ってやっていた」
かつてメディアを通じて詭弁を振りまき、「ああいえば上祐」とまで言われた上祐氏。その姿も麻原彰晃こと
松本智津夫死刑囚の影響が色濃く反映されていた。
「89年の坂本弁護士事件のとき、教団の関与が濃厚だという気持ちがあって、テレビで強く反論できなかったこ
とがあったんです。そのとき、麻原に、
『弱者が強者と戦うには、事実と180度違うことを強く言わなきゃ駄目だ』
と強く指導されました。それで『被害者の会』が怪しいとか、サリン事件では創価学会が怪しいとか、真実と
真逆な主張をしてしまった」
麻原を妄信していた上祐氏は、当時の自分を「オウム人の自分は北のアナと一緒だった」と評した。
「この反論のしかたは、北朝鮮の女性アナウンサーと同じです。あれを見ると、『過去の自分と同じだ』と、悪
い意味で共感します」
※週刊朝日 2012年6月29日号
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