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パナソニック、欧州に白物家電の新工場建設を検討
ロイター 6月14日(木)17時55分配信
6月14日、パナソニックの高見専務はロイターのインタビューで、欧州市場に白物家電の新工場の建設を検討し
ていることを明らかに。写真は同社のロゴ。昨年4月撮影(2012年 ロイター/Kim Kyung Hoon)
[滋賀 14日 ロイター] パナソニック<6752.T>の高見和徳専務は14日、ロイターのインタビューで、欧
州市場に白物家電の新工場を建設する方向で検討していることを明らかにした。早ければ来年の稼働を目指し、年
間で洗濯機100万台、冷蔵庫100万台の生産能力を確保したい考え。欧州市場での本格展開だけでなく、ロシ
ア市場の攻略もにらむという。
現状、欧州の白物家電事業は、中国の工場で生産した洗濯機と冷蔵庫のハイエンドモデルを欧州市場に輸出して販
売している。ミドルエンド製品は自前生産ではなく、ODM(他社ブランドによる設計・生産)を活用。ただ、今
後は世界展開の一環として欧州市場で品ぞろえを拡充する計画で、現地生産を検討している。
高見専務は「欧州で最適な拠点があるなら、そこで製造できるのがベストだ。ロシアにも製品を持っていける拠点
を考えたい」と述べた。新工場の建設だけでなく、他社工場の買収や資本参加を含めて検討しており、「来年か再
来年の稼働を考えているので、この秋ぐらいまでにはっきりさせる」と語った。欧州では、英国の生産拠点で電子
レンジを製造しているが、「ここでの生産商品も増やしていきたい」と述べた。
<アフリカ市場、16年稼働の新拠点を想定>
パナソニックは不振の薄型テレビ事業に代わって、白物家電事業が戦略分野。海外の生産拠点を拡大させており、
すでにインドでエアコン工場(13年1月稼働)と洗濯機工場(同)、ブラジルで冷蔵庫工場(12年8月稼働)
と洗濯機工場(13年5月稼働)、ベトナムで洗濯機工場(13年4月稼働)を新規に立ち上げることが決まって
いる。
欧州の新工場の検討はこれに続く拠点の拡充だが、高見専務は「あとはアフリカがある。次の中期経営計画(13
―15年度)の期間に手を打ちたい」と述べ、アフリカ市場の現地工場の建設も検討していることを明らかにした
。具体的な立地などは決めていないが、16年の稼働を想定しているという。
パナソニックの白物家電の生産拠点は、インド、ブラジル、ベトナムを入れて世界56カ所(うち国内9カ所)。
高見専務は、拠点再編について「国内拠点は役割を明確にしたので、大きく減らすことはない。海外はもう1度見
直しをかけてスクラップ・アンド・ビルドする。ただ、欧州とアフリカがあるので、15年度までに一時的に増え
る可能性がある」と語った。
12年度の白物家電事業の営業利益率(出荷ベース)は約7%を計画。世界の白物家電市場では、米ワールプール
<WHR.N>、スウェーデンのエレクトロラックス<ELUXb.ST>が競合メーカーだが、高見専務は「利益面ではパナソ
ニックはすでにトップ水準。15年度に売上高と利益で世界トップを目指すことを考えたい」と語った。
(ロイターニュース 村井令二 ティム・ケリー)
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