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お笑い芸人・河本準一の母親の生活保護受給問題を追及してきた自民党の片山
さつき議員と吉本芸人が全面対決モードに入ってきた。
今月27日、テレビ朝日「報道ステーションSUNDAY」に生出演した片山
議員は、河本の謝罪会見について感想を求められ、こんな発言をした。
「関西のローカル番組で、(吉本芸人の)千原せいじさんが、一方的に私たち
を批判した上に、片山の夫の会社をつぶすと公共の電波でおっしゃった」
さらに、新幹線で大阪を通ったときに、乗客にからまれたエピソードも披露。
片山議員は時折、涙を拭うようなしぐさを見せたのである。
これを受け、ネット上では「片山さつき泣いてたやん」「これは脅迫罪だな」
などと騒ぎになっているのだが、せいじは本当にそんな発言をしていたのか。
問題のローカル番組を確認すると、せいじは、片山議員が河本の“プライバシー
″に踏み込んだことを問題視。「(片山議員の)旦那さんも、けっこうデカイ
会社をつぶしていた……」と発言したものの、「夫の会社をつぶす」とまでは
言っていない。そこでネット上には、「聞き間違えじゃないか」「片山さつき
がデマ拡散」と、新たな波紋が広がっている。
そもそも、この問題で吉本サイドは片山議員が河本の実名を暴いたことに、不
快感をあらわにしてきた。
16日の公式声明でも、〈国会議員の先生方が、(中略)河本の親族側の事情
も十分に確認しないままに実名をもって個人に対する批判的な発言をなさった
ことについては、非常に悲しいことであると感じております〉と抗議したほど
だ。
片山議員も負けていない。28日に生出演した民放番組で「この話をあおる結
果になったのは、会社さんの対応以外にない」と批判の矛先を吉本側に向けて
いた。
いったい、この騒動はいつまで続くのか。
(日刊ゲンダイ2012年5月30日掲載)
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