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ブラウン管テレビの時代、覇権を握ったのはソニーとパナソニックだった。昭和50年代の「ブラウン管全盛期」に、ソニーの高画質
技術「トリニトロン」の美しい画像は世界を魅了し、地域密着型の強力な店舗網を持つ松下電器産業(現パナソニック)は、
「販売の松下」と言われた。家電の顔であるテレビは日本勢の独壇場だった。
平成15年の地上デジタル放送開始を機に薄型テレビが登場すると、パナソニックのプラズマテレビとシャープの液晶テレビが
しのぎを削り、ソニーなども含めた日本勢の天下が続いた。
だが、その陰で着実に力を蓄えてきたのが、サムスン電子やLG電子などの韓国勢だ。日本メーカーの何倍もの巨額投資を続け、
ITバブル後の不況期に日本の技術者を数倍の賃金で引き抜いた。
利益よりも市場シェアを優先する韓国勢は、大量生産と極端な値下げ戦略で世界シェアを伸ばし、平成18年ごろに日本勢を
抜き去り、首位に立った。
それとともに、かつては高級品だったテレビの価格下落は加速し、汎用(はんよう)品化した。価格競争に巻き込まれた日本勢は
赤字体質に陥り、前期までにパナソニックは4期連続、ソニーは8期連続の赤字を計上した。
有機ELテレビでも、先行したはずのソニーに代わり、今年1月にはサムスンとLGが55型テレビの「年内発売」を表明。日本勢は
技術力でも後塵(こうじん)を拝することになった。
ソース(MSN産経ニュース) URLリンク(sankei.jp.msn.com)