12/04/21 14:14:21.16
ソース(ダイヤモンド・オンライン) URLリンク(diamond.jp)
自分の身体を客観的に見て「体を整える」やり方で、引きこもっていた2人の息子を回復させた母親がいる。東京都に住む
山本光代さんだ。
「引きこもりは、気力だけではどうにも解決できない」
こう明かす山本さんは、引きこもっていた長男と次男の筋力が衰えていたため、母親自らが懸命に体のメンテナンスをすることに
よって、回復を手助けしたという。
大きな悩みがあるときに、ドキドキして呼吸が浅くなる経験をした人も多いに違いない。しかし、体の仕組みから考えていくと、
それは病気ではないと山本さんはいう。
「感情がトラウマだったとすると、その記憶を思い出すと、体に出てくるんです。自分の体に感じたものは、心ではなくて、体が
覚えているんですね。だから、体が一緒に反応してくるということは、体を治さなければいけない」
■教師を辞めてカイロプラクティックの道へ 長男は見事大学卒業、次男は専門学校に
山本さんは2年間、カイロプラクティックの学校で勉強。2005年、東京メトロ丸の内線南阿佐ヶ谷駅近くに「324カイロプラクティック
オフィス」を開業した。
カイロプラクティックとは、100年ほど前に米国で発祥した骨格を矯正する療法で、解剖学や神経学に基づいた手の技。筋肉の
硬い日本人向けには、まず筋肉をほぐしてから、骨格のゆがみや肩こり、腰痛などを整えていく。
この療法を学び、実践したことによって、山本さんの長男は、大学を卒業し、国家資格の取得に向けて勉強している。また、
次男も自力で高校認定を取得。ITの専門学校にも入学し、就職活動をしているという。
「息を吸うと、肋骨筋が上がったり下がったりすることによって、肺を膨らますんです。ところが、背中が曲がったり、骨格が曲がったり
することによって、肺が膨らまなくなる。息の容量が少なくなってしまうんですね。酸素が足りなくなれば、血流が悪くなる。体の筋肉
が緊張して、血行に異常をきたし、『心拍変動』にも影響するのです」
山本さんは、高齢者が将来、寝たきりや要介護にならないよう、筋力の低下を防ぐことが大事だという、日本整形外科学会が
2007年に提唱した「ロコモティブ症候群」に注目した。
「歩いていない、動いていないということは、筋肉を使っていない。気持ちで動きたいと思っても、体がついていけなくなる。引きこもり
の人たちもメカニズムは同じなのではないか」
多くの人たちは、体は自然に動くものだと思っている。ところが、ねん挫などで痛みをかばう姿勢がずっと残っていたりすると、体の
左右のバランスが変わってくると、山本さんは説明する。
つまり、右に傾いていれば、右足に負担がかかり、体は中心軸からブレるというのである。
「どうしたら直接、体がほぐれるのかというと、温めてあげるとか、スキンシップをすることです。私たちはお薬を使えませんので、
アロマオイルを併用しています。嗅覚や皮膚からだと、すぐに効果が表れます。骨盤が曲がると、必ず首に来ます。気持ちがうつに
なったら、姿勢を正して後ろ向きになることはない。どうしても前かがみになるので、首に負担がかかる。うつのときでも、薬を飲む前に、
まず首を治して様子を見ることです。体が動くようになれば、気持ちも違ってきます」
実際、引きこもっていた当事者たちも、こうした施術を受け、回復していったケースも少なくない。
(>>2以降に続きます)