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世界的な「韓流ブーム」の影響で、韓国の文化産業の輸出額が昨年、過去最高を記録した。ブームを牽引(けんいん)するのは
「K-POP(韓国ポップス)」。交流サイトのフェイスブック、短文投稿サイトのツイッター、動画投稿サイトのユーチューブなどを活用し、
口コミで国境を越えてファンを増やすことに成功している。
韓国・朝鮮日報などによると映画、テレビドラマ、音楽CDなど、文化・娯楽サービス部門の2011年輸出額は前年比25%増の
7億9400万ドル(約635億円)で、韓国銀行(中央銀行)の統計開始以来、最高を記録した。
韓国の文化産業が海外で上げた収益は1996年まではゼロで、97年に初めて500万ドルを稼いだ。2000年代初め、テレビ
ドラマを中心とする「第1次韓流ブーム」が日本や中国、台湾などで起こったが、その後、ブームは一時下火になった。
06年ごろから、K-POPのアイドルグループに関心が集まり、「第2次韓流ブーム」を迎えている。11年の「韓流関連」輸出額は
97年の約160倍、06年の2倍以上に急増した。
◆無料動画を活用
第2次韓流ブームはインターネットの普及を背景に、友人同士で情報を共有するサイトを通じて、K-POPはネット世代の若者
を中心に世界に浸透しつつある。
韓国・東亜日報によると、11年にユーチューブで試聴されたK-POP歌手の音楽ビデオの再生回数は22億8665万回だった。
国別の再生回数は、日本が4億2300万回、米国が2億4000万回、タイが2億2000万回で、年間再生回数が1000万回
を超えた国は21カ国を超えたという。10年のK-POP動画再生回数は約8億回だった。
韓国の大手芸能事務所はフェイスブックなどにグループごとにファンページを開設し、アイドルたちもツイッターなどを通じてファンと
交流している。フェイスブックやツイッターにユーチューブへリンクを張り、動画に誘導している。
◆政府が積極支援
韓国・聯合(れんごう)ニュースによると、ユーチューブを傘下に持つインターネット検索大手、米グーグルのアンケートで、韓国人
回答者の85.5%、日本人回答者の53.3%が「K-POP人気上昇にユーチューブが寄与した」と答えた。無料で視聴できる
ユーチューブ動画でファンを獲得し、CD、DVD、写真集の販売や、コンサートの動員に結びつける戦略だ。
韓国政府も「韓流」を有力な輸出産業と位置づけ、積極的に支援している。文化体育観光省は今年2月、20年までに
文化コンテンツ輸出額を現在の5倍に増やす目標を掲げた「文化輸出拡大戦略」を発表した。同戦略では、(1)競争力のある
コンテンツの育成(2)戦略的な海外市場進出(3)支援体制の構築(4)双方向の文化交流の拡大-を重点課題に定めた。
輸出割合の高いアジア地域では長期的な共同制作などの協力を拡大し、進出初期段階の欧米では流通網を強化する。
マーケティングに得意のIT(情報技術)を活用し、官民一体となって攻勢をかける韓国文化産業の海外進出は、ますます加速
しそうだ。
ソース(SankeiBiz)
URLリンク(www.sankeibiz.jp)
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