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「バレンタインデーにチョコをもらうためにはどうしたらいいんだろう」
神妙な表情の45歳独身男性。今年こそ結婚したい、いや、その前に恋愛をしたいという。
「今年チョコをくれた女性と恋愛をスタートさせて、秋には結婚します」
チョコと結婚を直結させる彼のピュアさは置いておき、恋愛したい彼の気持ちを尊重しよう。
バレンタインデー全盛期には、学生は下駄箱をのぞき放課後を待ち、勤務先では社内便を使って段ボールで数多のチョコが
送られ、ジャニーズをはじめとする芸能人のもとへ何台ものトラックでチョコが運ばれたのも遠い過去の話だ。
独身時代、労組専従書記として働いていた頃の私は、中央執行委員長はじめ三役だけでなく各支部長、支部委員にも
贈るため、バレンタイン商戦に入る前にまとめてチョコを購入し、1個ずつ手書きメッセージを添えてラッピングペーパーにリボンを
かけていた。その徹夜仕事も懐かしい。
今の時代はけっこうのんびりしているし、どうやら今年はバレンタインデー復活のきざしも見える。
森永製菓が行った調査によると、全国の20~40代前半の女性の20.2%が昨年より多くのチョコレートを贈ると回答している。
ただし、贈る理由は「人づきあいを大切にしたい」が上位で、「本命」でも「義理」でもなく、近頃の流行りは、家族や仲のいい友人
に贈る「友チョコ」や、SNSのいいね!ボタンをクリックするように気軽な「いいね!チョコ」もある。
がぜん、彼の目が光る。
「いいね!僕はまずお友だちからはじめる恋愛をしたいんです」
友チョコの相手は異性だけとかぎらず同性間で贈りあう人もいるのだが、ま、いいか。
「それで、僕はどうしたらチョコをもらえますか?」
「簡単です。チョコがほしいと言えばいいんです」
「男である自分から?」
はい。それで、彼のことを極端に嫌っている人はチョコをくれませんし、リクエストを断る理由のない人はくれるでしょう。恋愛の可能性
がある相手かどうか見極めるのは早いほうがいいし、女性には「いいわけ」が必要な場合もある。
彼から求められたのであって、私から言い寄ったわけではない、といういいわけを渡してあげるために、彼からリクエストする。そういえば、
キスもセックスも同じだけどね。
さらに楽天リサーチの調査では、女性からの告白勝率25.4%。好きな相手ではない女性からのチョコを断る男性がいるのは驚きだ。
とりあえず受け取ってあげるのも礼儀だと思うが、まじめすぎるのか女性に恥をかかせる男性が増えている。
その点、男性からほしいと言えば女性を傷つけることもなく、お礼に食事へ誘うこともできるし、3月14日のホワイトデーには彼女へ
プレゼントもできる。ただし、お返しは受け取ったチョコの3倍以上の金額で準備すること。けちくさいと思われてしまうと恋愛には発展
しませんよ。
ソース(週刊朝日 2/10号 54ページ 「40代からの大人の恋愛講座」 池内ひろ美氏)