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■福島第1原発:91年事故でも非常用電源起動できない状態
東京電力は4日、福島第1原発のタービン建屋地下で
91年10月に起きた非常用電源部屋の浸水事故について、
非常用電源は起動できない状況だったと発表した。
昨年末の発表では非常用電源は機能していたとしていたが、
当時の報告書を詳細に分析し、訂正した。
東日本大震災に伴う津波で浸水し、
非常用電源が起動できなかったことが今回の事故の一因になった。
20年前は外部電源が機能していたとはいえ、
当時の経験を教訓にできなかったことになる。
東電によると、配管が腐食したために
中を流れる原子炉の冷却用海水が毎時20立方メートル漏出。
部屋にあふれて非常用発電機と配電盤が約60センチの深さで冠水した。
報告書にあった電気抵抗データなどから起動できない状態だったことが判明したという。
東電は「地下の方が耐震性が優れているので置いた」と説明した。
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