11/12/29 02:26:28.53
同じ喫茶店に来店する度に1番奥の席に座る甘いマスクの訳あり紳士。エロくていい加減なのに、なぜかときめいてしまう
ちょい悪オヤジの上司…。これらは実在する人物ではなく、携帯電話で購読できる漫画「ケータイコミック(携帯コミック)」の
主人公達だ。こうした恋愛系の携帯コミックが、20~30代の女性を中心に人気を集めている。配信する企業が生み出した乙女心を
くすぐるいくつもの“戦略”が功を奏しているようだ。その人気の秘密に迫ってみた。
「書店で買うのは恥ずかしい漫画でも、携帯電話だと誰にも知られずにこっそりダウンロードできちゃうんですよね…」
通勤中の電車で、携帯コミックを愛読しているという20代のOL女性は、ほほを赤らめ打ち明ける。
「紳士の特等席~ミルクと砂糖で召し上がれ~」
「いちばん長い夜をよろしく」
携帯コミックの有料配信事業などを行うNTT西日本の100%子会社「NTTソルマーレ」(大阪市中央区)の作品タイトルを見ると
確かに成人女性が書店で購入するにはちょっと勇気がいりそうなものが並ぶ。「照れくさいけど、読んでみたい…。好奇心にも似た
秘めたる女性の気持ちに応えるのが携帯コミックなんです」と同社社員は力説。
同社が有料配信する携帯コミックは、読み切りから連載ものまで多岐にわたる。携帯電話からコミックの販売サイトに
アクセスすると、1話あたり平均40円相当の手頃な価格で購入できる仕組み。
平成16年8月にコミック配信事業を開始してからの総ダウンロード数は今年8月現在で10億回を越えた。
中には「月10万円分のコミックを購入するお客さまもいる」(同社関係者)という人気ぶり。
今月からは、様々な職業の中年男性を主人公にした月刊恋愛系携帯コミック集「オヤジズム」の有料配信も開始し注目を集めている。
同社のコミック事業部では現在、50人以上の作家と契約して編集担当の社員らが独自のコミック作品を製作。編集担当の多くは女性社員で
作家と綿密に打ち合わせしながら創作活動を進めている。その課程からは、紙媒体の漫画とは一線を画した“こだわり”の数々が垣間見える。
例えばストーリー設定。オヤジズムで連載中のコミック「終電なカ・ン・ケ・イ」は、帰りの電車でいつも居眠りしてしまうOLと
起こしてくれる中年の男性駅員とのラブコメディ。「ありそうでありえない展開が重要。駅員という職業の身近さにリアリティがあり
完全なファンタジーじゃない所が、読者をキュンとさせるポイントなんです」(女性担当者)という。
更に、通常の漫画ではまねできない“演出力”も魅力。携帯コミックは、携帯電話の画面で閲覧し易いよう、原則、1コマ毎にカットして
表示される。
その特徴を生かし、縦や横に自動で画面をスライドさせたり、機種によっては激しいシーンでバイブレーション機能が働くようにする等
工夫が凝らされている。「小さなコマでも目が離せない仕掛けで、ドキドキ感が楽しめます」(広報担当者)と自信たっぷり。
ところで、携帯コミックにハマる人は、どんな層が多いのだろう。意外な答えが返ってきた。
「実は携帯コミックの購入者の多くは、普段、漫画を読まないタイプが多い。いわゆるオタクじゃないんです」と、同社の西野文子
編集プロデューサー。「漫画を読む」行為ではなく、音楽をダウンロードするように携帯機能の1つとして楽しむユーザーが多いという。
ここ数年で、携帯コミックの有料配信事業の市場は大幅に拡大。ただ同社によると、同市場の参入企業は国内で100社近くあり
「競合が激しい中、新しい事をやらないと生き残れない」(山田雅一・ソルマーレ編集部編集長)と競争環境は厳しい。
生き残り策の一環として、近年は、海外でも有料配信を開始。携帯コミックは、世界の“乙女”達もとりこにするかも!?
▽ソース:MSN産経west (2011/12/25)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
▽画像
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)