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無人販売所や畑、駅構内などでの犯罪が目立つとして、県警は駅構内での張り込みや
山間部での巡回を増やすなど、取り締まりの強化に乗り出した。軽微な犯罪を摘発することで
重大犯罪の芽を摘む米国の犯罪抑止理論「割れ窓理論」に基づく対策という。(南祐太朗)
■無人販売所
11月4日、静岡市清水区の無人販売所で、柿1袋(200円)を盗んだ無職の男(69)が検挙された。
男は、料金箱に1円玉2枚を入れて、支払いを済ませたかのように見せたという。調べに対し、男は
「柿が食べたくて、つい盗んでしまった」と供述したという。
清水署管内では、10月頃から、無人販売所や畑、山林などでの窃盗被害が目立っている。
同署によると、11月、無人販売所での窃盗で検挙したのは、26人(前年同期比7人増)、
畑や山林の農作物を盗む「野荒らし」が16人(同12人増)といずれも増加した。
同署は11月から、人目に付きにくく、被害が多い山間部でのパトロール回数を2倍近くに増やしたほか、
不審者に気づかれないようにするため、制服勤務が原則の警察官が私服で張り込みを行うなどして
取り締まりを強化している。
また、11月から被害件数の統計を取り始め、住民への防犯指導の資料として活用する予定だ。
同署の後藤健一地域課長は「お金がなくて、食べられない人が罪を犯すというわけではない。
『これくらいならいいや』というモラルの低下が問題」と指摘している。
■子供用切符
沼津署では、今年6月から、JR東海などと協力し、軽犯罪法を適用した在来線での子供
(6~12歳の小学生)用切符の不正利用者の検挙を始めた。
同署によると、今年6~11月末の検挙人数は48人で、そのうち8割近くを中学生以上の少年が
占めたという。少年らは「友達から教わった」「小遣いを減らしたくなかった」、40歳代の主婦女性は
「生活費を浮かせるためにやった」などと話したという。同署の荒秀男副署長は「規範意識の低下が
深刻。検挙によって他の犯罪も減ることを期待している」と話した。
「割れ窓理論」に詳しい福山大(広島県)の平伸二教授(犯罪心理学)は「モラル低下を防ぐには、
周囲の人の存在が大切だが、地域の結びつきの弱まりなどで、犯罪抑止力が低下している。
警察が身近な人に代わって歯止めになる必要があるだろう」と話している。
ソース:読売新聞(2011年12月26日)
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