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日韓首脳会談はさながら李明博大統領の「独演会」だった。野田佳彦首相は大統領を実利優先の「知日派」
とみて友好姿勢を示してきたが、幻想だったと思い知らされたに違いない。慰安婦問題の解決を執拗に求める
大統領に紋切り型の受け答えしかできない首相。民主党政権の対韓融和路線は破綻した。
「今日は一つ申し上げたい」
大統領は会談冒頭、報道陣がいる時にあえて慰安婦問題の口火を切った。
「誠意ある措置がなければ(元慰安婦の)おばあさんが亡くなるごとに第2、第3の像が建立される。
このままではおばあさんの『恨(ハン)』は解かれない」
大統領は朝鮮民族の長い歴史の中に蓄積されてきた痛恨、悲哀、怒りなどの感情を表す「恨」という言葉を
持ち出し、眼光鋭く解決を迫った。大統領が首脳会談で慰安婦問題についてここまで具体的に言及したのは
初めて。韓国の世論を背景に強硬姿勢に「豹変」した大統領に首相は押されっぱなしだった。
賠償請求問題には「決着済みだ」とこれまでの立場を繰り返すだけ。在韓日本大使館前の「慰安婦の碑」
については撤去要請はしたが「誠に残念だ」と実にあっさりしたものだった。
首相が韓国側に配慮したのは慰安婦問題だけでなかった。竹島についても直接言及しなかった。竹島では
ファッションショーやコンサートまで開催され「やりたい放題」の状況が続いているにもかかわらずだ。
首相は首脳会談で取り上げないことに国内で批判が出るのをあらかじめ予想したのか「アリバイづくり」として、
17日夕の玄葉光一郎外相と千英宇大統領外交安保首席秘書官との会談で、抗議させた。
自ら抗議の事実を紹介した首相は「役割分担の中でやらさせていただいている」と語ったが、大統領に
語ろうとしない姿は主権に対する感覚を疑わせる。
慰安婦問題に多くの時間が割かれたあおりで、日本側が期待した日韓経済連携協定(EPA)交渉再開問題での
進展はなかった。日韓の「共通の懸案」である中国漁船の不法操業問題、北朝鮮問題の議論も深められ
なかった。
首相には配慮を示せば、信頼関係を築けると考えていたフシがある。就任後初の外遊先として韓国を選び、
その際朝鮮半島由来の図書の一部を大統領に渡したのはその象徴だ。
首相が劣勢に立たされたことは、日韓の情報発信の差となって如実に表れた。慰安婦問題に関する韓国側の
記者説明は詳細だった。「約1時間のうち約40分を慰安婦問題に費やした」というのも韓国側の発表だ。
対照的に日本側は「行きつ戻りつしているので何分ぐらいか申し上げづらい」と言葉を濁し、首相発言すら
詳細には明かさなかった。
会談後、首相は大統領を京都市内の竜安寺に招き、約15分間散策した。首脳間の信頼関係をアピールする
計算だったのだろうが、この日の会談は日韓の未来志向が表面的なものにすぎないことを浮き彫りにした。
(坂井広志)
ソース:msn.産経ニュース(2011.12.19 01:57)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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画像:日韓首脳会談に臨む野田佳彦首相=18日午前、京都市上京区の今日と迎賓館(代表撮影)
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