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大津市民病院の元職員（52）＝懲戒免職＝が病院の自動販売機などから現金を抜き取っていた問題で、
同市は14日、元職員に1699万円の損害賠償を求めて大津地裁に提訴した。事件発覚後、元職員は
2430万円を返還したが、市側は「被害額は4129万円に上る」と主張している。
訴状によると、元職員は同病院庶務課に勤務していた01～10年、院内のテレビカードの自販機や
公衆電話などから売上金を盗んだ。売上額を確認する伝票などは残っていなかったが、市は元職員の
聞き取り調査から被害額を2603万～4129万円と推定した。
記者会見した同病院の遠藤健参事は「最大値で賠償を求めるのが筋」と語った。元職員の代理人弁護士は
「賠償は既に終わっている」と争う姿勢を示した。
元職員は同病院を巡る談合事件で官製談合防止法違反などの罪で略式起訴され、罰金刑が確定した。
【加藤明子】
ソース：毎日新聞（2011年12月15日）
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