11/12/16 23:50:07.35
もう何回目だろう。日本の領海や排他的経済水域(EEZ)に接近・侵入を繰り返す中国船の動向である。
民間船と公船では意味合いも対処も違うが、既成事実化を図り、いずれ中国の支配下にならないか、
大丈夫かと思う。斯(か)くなる状況が淡々と流れるわが国の反応にも首をかしげてしまう。
尖閣諸島の実効支配強化のため避難港を造る話があるが、宙に浮いたままだ。行政管轄する石垣市長の
上陸も一向に実現しない。「周辺国を刺激する」と自らを縛る主張がまかり通り、中国の反発に躊躇
(ちゅうちょ)する光景が繰り返されるたびに飽き飽きする思いである。
侵入船が現れたとしよう。海上保安庁は退去を呼びかけるが、それはあくまで「お願い」にすぎない。せめて
備えた放水銃が使えればいいが、それは許されない。海保の警察権は陸上では原則行使できず、敵が
上陸したら海保の仕事はそこで終わりだ。
今度は、陸上の治安を警察が担うわけだが与那国島には警察官は2人しかいない。拳銃2丁で対応する
しかない。無論、那覇から応援は出るだろうが、ヘリコプターで3時間を要する。途中、給油をしなければ
島まで届かないのだ。
第一、警察は最も温和で侵害的でない手段を選択するとした「警察比例の原則」に縛られる。敵の根絶には
抑制的にならざるを得ない。最後の砦(とりで)は自衛隊だが「防衛出動」「治安出動」には総理大臣の決断を
要する。それまではあくまで警戒監視活動にすぎない。不審船ひとつにも海保へ通報するしか手はない
-というひどい体制が分かっていて放置されている。
何ごとも軋轢(あつれき)を好まず、いつもニコニコ外交では困る。相手の嫌がる話題は極力避け、懸案は
先送りで折り合えるところだけ確認して済ませる。国士の政治家は減り、当たり障りなく振る舞い、人気政策に
走る政治家が増えたことも懸念材料だ。国会質疑でも「竹島はわが国固有の領土で、韓国が不法占拠して
いる」という教科書に記されたわが国の立場すら、口にするのをはばかる閣僚が増えた。これで有事に
果たして毅然(きぜん)と対処できるのか。暗澹(あんたん)たる思いだ。
これらは国家の隙である。隙があるからなめられ、つけ込まれ、狙われるのだ。つけいる隙を与えないためには
何が大切か。煎じ詰めれば相手がわが国に下手なことはできないと脅威に感じることだろう。周辺国に脅威を
与えることは、外交でも防衛でも必要不可欠な大切な要素である。(社会部編集委員 安藤慶太)
ソースmsn.産経ニュース(2011.12.15 07:08)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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