14/09/04 15:08:14.46
東郷和彦の回想② 慰安婦決議の舞台裏
University of C alifornia - Santa Barbara
2007年、カ リフォルニア大学、サンタ・バーバラ校で開かれたセミナー。ここでは、研究者、ジャーナリスト、
元行政官らが「日本を中心とするアジアの歴史問題」をテーマにディスカッションをおこなった。
当初、慰安婦 問題を取り上げる予定はなかったが、3月1日の安倍発言が騒動に発展、東郷(元オ ランダ大使)は
この問題を取り上げざるを得なくなった。
安倍発言自体については、3月11日以降、総理が、慰安婦の痛ましさへの共感と河野 談話の継承を明言し、
狭義と広義の強制性への言及を控え・・・その趣旨の発言に徹したことによって、沈静化に向かった。
ワシントンにおける安倍発言に対する『ニューヨーク・タイムズ』等の報道は、けっして好意的ではなかったが、
それでも3月2日以降しばらくのあいだの安倍前面排除論は相当おさまった。
・・・そういう状況の下で、私は・・・日本における三つの立場(秦郁彦派・吉見義明派・河野 談話派)、
私の見るところの慰安婦問題の本質、私自身の河野談話支持の立場を述べたペーパーをまとめた。
論述に当たっては・・・とくに、会議参加者が直接眼にする機会が少ないと思われる、秦郁彦氏や大師堂経慰氏の
見かたをできるだけくわしく紹介することに注意を払った。・・・