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宅間正夫「原子力発電所と人間」『エネルギーレビュー』1990年12月号
(当時東電原子力業務部長)
P4
日本の原子力発電所は計画外停止頻度が最も低く、
設備の高信頼性と適切な保修が行われていることを示している。
トラブルの対応に当たって運転員は機械の状態に五感、
更には第六感をも働かせて、機械の訴えを把握、
キャッチした兆候を分析して、蓄積された経験や知見に基づいて
適切な処置を取る。運転員はもちろん、
保守員は自分の手がけている機械の癖も、その日の機嫌まで分かるという。
これは機械と人間の望ましい関係を示す好例であるが、
何よりも重要なのは運転員の必要とする情報が過不足なく彼らに伝えられる
ことである。チェルノブイルでは、運転員はプラントが危険な状態か否かさえ、
認識していなかった。