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シリーズ 次の時代を思う３ インタビュー
西田省人「ｍｙ日本」管理人代表取締役
私たちの活動、そのキーワードは「日本が好きな人」
インターネットを中心に日本の危機を発信し、急成長を続ける会員制ホームページ「ｍｙ日本」。発足から約二年で会員数は既に六万人を超えている。
四十歳未満の若者の利用者が大多数を占め、街頭活動、ポスティング、議員への陳情、有識者を招いた講演会など、今やネット上にとどまらないその活動は保守の新たな潮流となりつつある。
＊インタビュアー「つくる会」事務局清原弘行
ネットで大衆運動を目指すｍｙ日本
清原 今回は、政治活動に取り組んでいる青年として、会員数六万人を誇るｍｙ日本の西田省人社長にご自身の体験談をお聞きしたいと思います。
「つくる会」として今後、ｍｙ日本と色々な面で協力関係を結んでいければと思っていますが、
「つくる会」の会員の皆さんはｍｙ日本について知らない方も多いと思いますので、改めて西田さんから簡単にｍｙ日本とは何かというのをお聞かせください。
西田 まず、ｍｙ日本はインターネットのSNS（会員制コミュニティーサイト）で、出来るだけ多くの日本人を「反日」の存在に気付かせるということを目的にしてやっております。
特徴としては二つあると思うのですが、ターゲットを「日本が好きな人」ということに限定して、あまりイデオロギーを出していないという点が一つ。
もう一つはインターネットを中心に活動しているということです。
清原 右翼とか左翼とか保守といった言葉を使わず「日本が好きな人」という枠が大きな特徴ですね。
西田 そうですね。まず右翼とか左翼とか保守とか革新という言葉を使うとその時点で政治アレルギーに入ってしまう人って多いと思うのです。
ですから、どちらかというと「反日」という存在を、異様な韓流ブームなどをきっかけに気付いた人が集まれる場が欲しかったというのがあります。
それから、政治活動に時間を割ける人は限られてしまっていますから、主婦とかニートといった層の力もしっかり集められる大衆運動にしたかったんです。
清原 民間企業でビジネスマンだった西田さんご自身がいま仰られた「反日」の存在のようなものに気付いたきっかけは何だったのでしょうか。
西田 会社を自分で始めてからオフィスを転々としていたのですが、偶然その中心にあったのが靖国神社で、よく参拝に行くようになりました。
かつては、戦前は現人神といって国民は見たこともない天皇陛下を信じて編されていたとか、差別があったり大変な時代だったんだなとか漠然と思っていました。
しかし、遊就館で英霊の遺書などを見るとそんな呪縛が一気に取れましたね。靖国の遊就館の影響は大きかったと思います。
その後に大きかったのはｍｙ日本を始める半年くらい前に痛風になって靖国神社に御百度参りへ行ったことです。百日続けて行くと結構色んなものを見るようになるんです。
例えば鳥居になんて書いてあるのかとか、ここにアジサイが植えてあるとか、奥の池に行くとお茶の教室をやっているとか。百日続けていたら人生観が変わっていました。
清原 そこから実際にｍｙ日本を立ち上げるまではどのような経緯ですか。
西田 はじめはニコニコ動画（動画配信・共有サイト）に「今日のウォン」という動画をあげていて、「政治系」のカテゴリーでトップに行くほどの人気になりました。
最初は動画を面白く見ている人たちに対し、動画をきっかけに日韓関係の問題を知ってくれたらいいなと思っていたんです。それを毎日続けていたのですが、
前回の衆議院選で民主党が大勝し、呆然として動画作成をやめました。ブログや動画の影響って実は局所的で、難しいんだなと思わされました。
その後、小沢一郎が外国人参政権法案を国会で通すみたいな話になり自分の中で危機感が出てきまして、外国人参政権反対運動に参加していましたが、
やはり人が集まってくると意見の対立があり操め事が起こってしまう。
特に先鋭化した形になればなるほどどんどん周りがついてこなくなったり、分裂したりするケースが出てくると思ったんですよ。
だからすごく柔らかい集まりを作るしかないと思ってｍｙ日本を立ち上げました。