12/08/27 08:31:09.25 pT67jdjW
俺がスロプーの時だからもう24年も前になるかな・・・。
俺は軍資金稼ぐため朝の5時から8時までファミレスのバイトしてた。
要領があまりよくなかった俺はいつも社員に怒られてばっかりだった。
ある日、彼はプレリュード(色は忘れた)に乗ってやってきた。
ラフなジャージ姿だった彼が店内に入ってきても、店内にいた数少ない客は誰も彼だと気付かなかった。
芸能人が何人も来店するような店だったので、俺はたいした感慨も持たずに俺は水とおしぼりを持っていった。
「朝定食」 洋風のメニューには目もくれず、焼き鮭(だったと思う)がメインの朝定食を迷わずに注文した
オーダーに行く手間が省けたと内心ラッキーと思った。
しかしその直後、俺はとんでもないミスをやらかしたのだ。
下げようとしたメニューでコップを引っ掛け、コップの中の水を撒き散らしてしまったのだ。。。
「申し訳ございません!!!」 『芸能人に水ぶっ掛けちまった・・・』 『しかもあの怖そうな・・・』
俺は真っ青になりながら撒き散らした水を焦りながら必死に拭いた。
あの時間、ただ1人いた社員もぶっ飛んできて謝りまくった。
『またあとで怒られるな・・・』『やっぱりこのバイトはやめようか』
もう情けないやら恥ずかしいやら申し訳ないやらで、俺は本当に泣きたくなった。
ふと彼に目をやると・・・なんと彼のジャージにも水が掛かっているではないか・・・。
『あぁ・・・もうダメだ』しかし次の瞬間、俺は彼から思いもよらぬ言葉を聞いたのだ
「申し訳ない。水をこぼしてしまいました。」
『え?』 そんなはずはない。コップを引っくり返したのは間違いなく俺だ。
なのに彼は自分がやったので気を使わないで欲しい、それどころか椅子まで濡らして申し訳ないと言うのだ・・・
そしてその場はそれで収まって社員もレジでまで戻っていった。
俺は出来上がった朝定食を彼のところに持っていった。
朝定食を彼の前に置き、俺は言った
「さっきは本当に申し訳ありませんでした」「本当にありがとうございました」
彼は微かに微笑んで言った「人間、誰だって失敗するよね」
その後、彼はご飯をおかわりして帰って行った
彼の名は松村雄基
生まれて初めて芸能人と交わした会話だった