15/06/25 07:42:46.10 .net
御室八十八カ所霊場開設時の絵地図発見 京都、1827年発行 : 京都新聞
URLリンク(www.kyoto-np.co.jp)
URLリンク(www.kyoto-np.co.jp)
1827(文政10)年に制作された御室八十八カ所霊場の絵地図。山の木々の間に札所のお堂が描かれている
御室八十八カ所霊場(京都市右京区)が開設された1827(文政10)年発行の絵地図が、このほど見つかった。参拝者向けに作った印刷物で、山中の木々の間にお堂が立ち並ぶ壮大な
風景とともに、江戸時代に庶民の間で流行した巡礼信仰の一端が垣間見える。
同霊場は、仁和寺(真言宗御室派総本山)境内の成就山にある全長約3キロの巡拝コース。同寺門跡・済仁法親王の発願で寺侍の久富文連が四国八十八カ所霊場の砂を持ち帰り、
山中に88軒の札所を建てて本尊を祭った。
絵地図は、仏教資料を収集している京都市左京区の養福寺名誉住職の五十嵐隆明さん(82)=元浄土宗禅林寺派管長=が、以前に古書店から購入し、自坊で保管していた資料の
束の中から見つけた。
縦46センチ、横60センチで、表に地図、裏に各札所の御詠歌と本尊の名が印刷されている。地図には、四国にちなんで「讃岐州」「土佐州」など四つの区域に分けた巡拝コースが描かれ、
解説文には、長旅となる四国のお遍路は断念する人が多いこと、都の近くで簡単に巡れる御室霊場の利点などが書かれている。
絵地図は、久富文連が発刊に関わったとみられるが、仁和寺には1832(天保3)年版の1点だけしか残っていない。同寺の朝川美幸学芸員は「原版はおそらく久富文連が持っていたので、
絵地図に関する資料は仁和寺にほとんど残っていない。現在のパンフレットに近いもので、当時の信仰の様子がうかがえる貴重な資料」と話す。
五十嵐さんは近く、絵地図を仁和寺に寄贈するという。「昔は弘法大師の月命日の21日に御室霊場を巡拝する人が多かった。今年は高野山開創1200年の記念の年でもあり、霊場巡りが
見直され、さらに盛んになることを願っています」と話している。