【物性物理】JAXAと東大、物質を浮遊保持する宇宙実験用技術を応用しホウ素の謎を解明at SCIENCEPLUS
【物性物理】JAXAと東大、物質を浮遊保持する宇宙実験用技術を応用しホウ素の謎を解明 - 暇つぶし2ch1:Mogtan ★@\(^o^)/
15/04/21 01:05:59.09 .net
掲載日:2015年4月20日
URLリンク(news.mynavi.jp)
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と東京大学(東大)は4月20日、理論的には金属だと考えられていたホウ素が、
実は金属ではなく、半導体的性質を強く持つことを明らかにしたと発表した。
 同成果は、JAXA宇宙科学研究所の岡田純平 助教、石川毅彦 教授と東大の木村 薫 教授を中心とする
研究グループによるもので、米国物理学会誌「Physical Review Letters」に掲載される予定。
 元素は大きく分けると金属と非金属(半導体、絶縁体)に分類され、ホウ素やケイ素(シリコン)などは金属と
非金属の境界に位置しているとされる。こうした元素は固体と液体とで性質が異なり、例えばシリコンや炭素は
固体では半導体だが、溶けると金属になる。ホウ素も溶けると金属になると考えられていたが、融点が2077℃と
非常に高く、極めて反応性が高いため、安定して保持できる容器が存在しないことが研究の障害となっており、
実際に金属になるかどうかは確認されていなかった。
 同研究では、国際宇宙ステーションでの実験に向けてJAXAが開発した静電浮遊法という技術を採用する
ことでこの課題を克服。同技術では静電気によって材料を浮かせて保持するため、容器を用いる必要がなく、
溶融状態のホウ素でも他の物質と反応することがない。同研究グループは、大型放射光施設SPring-8内に
静電浮遊溶解装置を設置し、ホウ素融体中の電子の挙動を観測・解析することで、ホウ素融体中の電子の
分布を求めた。その結果、大半の電子が原子間に拘束されていたことから、ホウ素融体は金属ではなく、
半導体であることがわかった。
 今回の研究で2000℃以上の超高温状態のホウ素を調べることに成功したことで、今後、これまでは調べる
ことが困難とされていた超高温状態における物質の性質を調べることが可能になる。また、超高温状態の性質が
わかっていない物質を正確に理解し、利用することで新たな材料開発につながることが期待される。
<画像>
静電浮遊法 (C)JAXA
URLリンク(news.mynavi.jp)
<参照>
JAXA | ホウ素は融けると金属になる?~宇宙実験技術を活用してホウ素の謎を解明~
URLリンク(www.jaxa.jp)
Physical Review Letters - Accepted Paper: Visualizing the mixed bonding properties of liquid boron
with high-resolution x-ray Compton scattering
URLリンク(journals.aps.org)


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