14/11/27 23:32:04.95
ハチが好む植物の減少、生息数激減の要因か
URLリンク(www.afpbb.com)
AFP 2014年11月26日 19:07 発信地:ワシントンD.C./米国
【11月26日 AFP】この数十年間でハチの生息数が減少しているのは、生態系の
多様性が失われ、ハチが好む授粉植物が消失していることが主な原因だとする
研究結果が24日、米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National
Academy of Sciences、PNAS)に発表された。
オランダ・アルテラ研究所(Alterra Research Institute)の環境学の専門家、
ヤルン・シェーパー(Jeroen Scheper)氏らの研究チームが、同国の自然史
博物館に保存されていた1950年以前に採集された野生のハチ57種の体内に残っ
ていた花粉を分析したところ、ハチが授粉する植物には一定の好みがあった。
研究によると、「ハチが好む植物が減るにつれ、飼育されているハチ、野生の
ハチ、両方が減っていった」という。また大きいハチほど生きていくためによ
り多くの花粉を必要とするため、ハチの体の大きさも生息状況を左右するという。
ハチの自然の生息環境である草原が集約農業に使われるようになり減ったこと
で、生態系内の種の多様性が減り、ハチの食料源が失われる結果となっている。
飼育されているハチの減少ではもう一つ、ハチが大量にいなくなる謎の現象、
蜂群崩壊症候群( Colony Collapse Disorder、CCD)が脅威となっている。こ
の現象は殺虫剤や汚染との関連が指摘されている。
原論文:
Museum specimens reveal loss of pollen host plants as key factor driving wild bee decline in The Netherlands
URLリンク(www.pnas.org)