14/05/28 06:47:40.30
>>1からのつづき
他の「鶏小屋」のメンバーの助力を得て、ラーソンは現代のニワトリを形づくった広い
進化圧力にも取り組んでいる。彼はたとえば、ニワトリがなぜ病気によって消滅しなかった
のか、その理由を突き止めたいと思っている。これは予測される事態だ。非常に急速な
選択(その大部分が1900年以降に起こった)は近親交配を導き、免疫遺伝子が削減される
ことによって、感染に対応する能力が減るからだ。
「鶏小屋」の他のメンバーはニワトリの過去の別側面に取り組んでいる。ミラーは骨や
卵殻に含まれる化学物質の同位体を用いて古代ニワトリの餌を分析し、ニワトリを飼って
いた人類が利用可能だった資源についての情報を明らかにする計画だ。ライセスター大学
(英国)の別のチームは、考古遺跡からのニワトリの骨と原題の品種の骨を比較する。
現代のニワトリで分かっている病理学を使って、病気と育種が時代を経てどのように
変化したのかを調べる予定だ。
ロイヤル・ベタリナリー・カレッジ(ロンドン)の進化生体力学者、ジョン・ハッチンソン
(John Hutchinson)はニワトリの歴史の理解が、トリインフルエンザやブロイラー種の
脚弱症など、ニワトリと養鶏業が直面している問題を解決する助けになると考えている。
古代の品種についての研究はブロイラーの「遺伝的性質をリフレッシュ」することに
つながる、と彼は示唆した。先月、ハッチンソンはそういった問題に取り組むために
「未来のニワトリに向けて」という会議を催した。「強い選択を通して科学は我々をこの
問題に巻き込んだ」と彼は話した。「科学はそこから抜け出す助けにもなれるだろう」
おわり