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■iPSへの「関門」発見 京大チーム、作製効率アップ [14/04/25]
ヒトの皮膚などの細胞がiPS細胞(人工多能性幹細胞)に変わる道筋の途中に、iPS細胞になる
ために必ず経なければならない「関門」のような状態が存在することを、京都大iPS細胞研究所の
高橋和利講師らが突き止めた。「関門」を通りやすくなるように遺伝子操作を加えると、iPS細胞の
作製効率が約40倍に高まった。
山中伸弥教授も名を連ねた論文が英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ電子版に24日掲載された
。iPS細胞は体の細胞で四つの遺伝子を働かせるとつくれるが、実際にはほとんどの細胞が途中で元に
戻ってしまう。高橋さんらはiPS細胞になれる細胞だけを判別し、その過程を詳しく観察。最初に働かせる
4遺伝子とは別の、特定の遺伝子が働く状態があることを発見した。この遺伝子の働きを初めから強めて
やると、iPS細胞になる効率が大幅にあがった。
この状態は、受精後1週間の胚(はい)に一時的に見られる細胞とよく似ていた。高橋さんは「体の細胞が
初期化するときの関門が、受精卵が分化していく途中段階と似ているのは驚きだ」と話している。
URLリンク(www.asahi.com)
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Abstract
Induction of pluripotency in human somatic cells via a transient state resembling
primitive streak-like mesendoderm
Kazutoshi Takahashi, Shinya Yamanaka, et al.
URLリンク(www.nature.com)
Pressrelease
URLリンク(www.cira.kyoto-u.ac.jp)
CiRA(サイラ) | 京都大学 iPS細胞研究所:
URLリンク(www.cira.kyoto-u.ac.jp)