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■無害の細菌が急速に“人食い”へ進化 [14/04/17]
何十年分もの蓄積された細菌のサンプルを調査することで、無害な微生物がどのようにして
壊死性筋膜炎、いわゆる人食いバクテリア感染症を引き起こす致死性の病原体へと進化する
のかが突き止められた。3600株以上の細菌の遺伝子配列を解析した結果、急速に広がり
人体の軟組織を破壊する異常な病原菌がたった4段階で作られたことが分かった。
壊死性筋膜炎を引き起こす細菌にはいくつかのタイプがあるが、最も一般的なのがA群レンサ
(連鎖)球菌(Streptococcus属細菌)だ。国際チームの研究者たちは、1920年代という早い時期
から蓄積されてきたサンプルを使用して、A群レンサ球菌類のゲノム配列を決定した。それらの
配列データから、過去のある時期にA群レンサ球菌がウイルスに感染し、その後すぐまた別の
ウイルスに感染したことが明らかになった。いずれの感染でもウイルスの遺伝子がレンサ球菌に
取り込まれ、その遺伝子によってA群レンサ球菌はより病気を引き起こしやすい性質へと変化した。
「3番目の出来事は突然変異だ。この微生物のゲノム中の一文字が変化することで、さらに毒性が
強くなった」と語るのは、この研究の主著者ジェームズ・マッサー(James Musser)氏、テキサス州に
あるヒューストンメソジスト研究所のヒト感染症分子・橋渡し研究センター(Center for Molecular and
Translational Human Infectious Diseases Research)の所長だ。この突然変異はおそらく、1960年代
後半に起こっただろうと考えられている。そして1980年代初期に、レンサ球菌はまた別の外来DNA
断片を獲得した。このDNAには、壊死性筋膜炎の最悪の効果をもたらす2つの毒素の遺伝情報が
含まれていた。「ここで私たちは、ヒトでの感染力が増強し、より深刻な病状を引き起こすようになった
病原株と本格的に付き合い始めることになった」とマッサー氏は述べる。(>>2以降へ続く)
URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)
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Abstract
Evolutionary pathway to increased virulence and epidemic group A Streptococcus disease
derived from 3,615 genome sequences
James M. Musser, et al.
URLリンク(www.pnas.org)