14/03/27 23:16:54.01
物質・材料研究機構と大同特殊鋼は26日、レアアース(希土類)の一種、ジスプロシウムを使わない高性能磁石を開発したと発表した。
産業用機械などに使うジスプロシウムを含む磁石と同等以上の性能を持つ。
ジスプロシウムは主に中国からの輸入に頼っており、使用しない磁石の開発が求められていた。
3年後をメドにハイブリッド車(HV)向けの高性能磁石として実用化を目指す。
物材機構は大同特殊鋼から提供された従来の20分の1程度の微細な結晶からなる磁石に、ネオジムと銅の合金を体積が膨らまないようにして浸透させた。
開発した磁石はセ氏200度以上の高温では、ジスプロシウムを含む磁石より優れた性能を持つという。
HVのモーターには産業用より多くのジスプロシウムを含む磁石が使われる。ジスプロシウムの価格は1キログラム6万~7万円と高価なうえ、9割が中国産とされる。
政治的な問題などで供給が停止されると日本のハイテク産業は立ちゆかなくなるため、ジスプロシウムを含まない高性能磁石の開発が求められていた。
2014/3/26 21:26
URLリンク(www.nikkei.com)
NIMS プレスリリース
URLリンク(www.nims.go.jp)
Scripta Materialia
High-coercivity hot-deformed Nd-Fe-B permanent magnets processed by Nd-Cu eutectic diffusion under expansion constraint
URLリンク(www.sciencedirect.com)