14/02/11 03:14:43.74 +gKnpBSJ
>>76 朝日Web版の1問1答は下記のとおり。
山中伸弥・京都大教授(51)が10日、京都市内で記者会見し、
理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダー(30)に協力を呼びかけた。
主なやりとりは以下の通り。
―どのようなところで協力するのか。
「私たちの方にも、なぜiPS細胞ができるかについて、未発表の知見もある。
小保方さんの成果をみて、同じことが起こっているのではないかと、研究者として非常にわくわくしている。
一見、違う研究が一つにつながっているのではないかということはぜひ、やっていきたいと思っている」
「いくらでも私たちにできることは、どんどん協力していく。
STAP(スタップ)細胞の研究は今後も、さらに光り輝いて欲しい。
私たちにできることは何でもさせていただきたい」
―京都大iPS細胞研究所では、STAP細胞をつくるのか。
「共通点があるのではと、すごく期待している。特にマウスについてはすぐに実験できる。
その上で、私たちも小保方さんにノウハウを教えていただきたい。
論文に書いてあることだけではなかなかできず、言葉だけで伝わらないものはぜひ教えていただきたいと考えている」
―万能細胞のがん化については。
「初代のiPS細胞は、入れた遺伝子が残る方法でつくったので、報道で言われるようながん化の恐れは正しいが、
最新のiPS細胞では残らない。技術の進展で、移植するiPS細胞の遺伝子配列を全部調べて、
変化がないか検証してから移植する」
「一方で、批判や反論ではないが、例えば(STAP細胞をつくる)酸性の中に人間を3、4日入れるという治療は、
安全性がまったくわからない。STAP細胞も、外部刺激で遺伝子の配列が変化してないかや、
遺伝子の発現に影響するおかしな変化が起きていないかを調べるのが、課題の一つかと思う」
―8年間の蓄積があるiPS細胞と、新しいSTAP細胞の比較を例えるならば。
「私も当初、(STAP細胞は)野球で小学生、iPS細胞は今だいぶ育ったと説明したら、『例えが悪い』と怒られた。
確かにあまり例えるのは良くないと思うが、iPS細胞もSTAP細胞も期待の星で、
STAP細胞は生まれたばかりの希望の星だ」
―STAP細胞はiPS細胞と違う性質のものでは。
「野球に例えたのが失敗だったのは、iPS細胞にとっては大リーグというのがゴールだが、
STAP細胞はもっと他の可能性がすごくあると思う。
同じように大リーグを目指さなくても、サッカーのワールドカップを狙ってもいい、また怒られるけど」
「iPS細胞にできないような、体内で臓器を再生することや、切断した指を移植ではなくて再生させるようなことも、
STAP細胞では可能性があると思う」
―作製の効率については。
「今のiPS細胞の作製法の効率は、20%とか、海外では100%と報告しているが、薬の開発と再生医療という使い方では、
そこまで高くする必要はない。元の採取した細胞が数十万個からスタートする。
1ミリリットル採血したら相当の細胞があるので、1%でも0・1%でも、何百個というiPS細胞が得られる」
―若手研究者をどう指導しているか。
「私自身が30代だった時に研究室を持って独立したが、いろんなサポートがあった。研究費の支援、学生の指導法も指導してもらった。
若手はいろんな経験も少ない。研究は自由だが、人の付き合いや、自分のことを正しく伝えられるかはなかなかできない。
独立した地位を与えると同時に、支えること。
(STAP細胞を作製した)理化学研究所も同じようにしているのだと思う」
(野中良祐)