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香港の衛生当局は、中国・江西省の70代の女性がH10N8型の
鳥インフルエンザウイルスに感染し、死亡したと発表しました。
専門家は、このタイプのウイルスのヒトへの感染が確認されたのは
世界で初めてで、今後の感染の広がりを注視する必要があるとしています。
香港の衛生当局によりますと、H10N8型の鳥インフルエンザウイルスに
感染したのは中国・江西省の73歳の女性で、先月30日に重い肺炎と診断され
地元の病院に入院しましたが、今月6日、死亡したということです。
女性には持病があり、生きた家きんを扱う地元の鳥の市場を訪れていて、
中国の衛生当局が女性の周りにいた人の感染の有無などを確認していますが、
今のところ異常を訴える人はいないということです。
これについて国立感染症研究所の田代眞人インフルエンザウイルス研究センター長は、
「H10N8型のヒトへの感染が確認されたのは世界で初めてだ。
遺伝子の分析からは鳥の弱毒型のウイルスとみられるが、
死者が出たことを考えると今後の広がりを注視する必要がある」と話しています。