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夫婦はどのくらいの頻度でセックスすべきか
ユタ州ウェストジョーダンに住むクリス・モーアーさん(30)と、高校時代から恋人だった妻のアフトンさん(31)は、
幸せな新婚夫婦だった。公園にピクニックに行ったり、友人と楽しい時間を過ごしたり、一緒にダンス教室に
通ったりもしていた。
しかし、結婚して半年もしないうちに、夫のクリスさんにはかなり大きな悩みができた。セックスの回数が十分で
ないというものだ。状況は週を追うごとに悪化していった。
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米ユタ州在住のモーアー夫妻 [image] Michael Friberg for The Wall Street Journal
クリスさんが妻とこの問題について話そうとすると、妻は話題を変えた。彼女の耳にささやいてみたが、彼女は
彼を無視した。「女性は家事をする男性に対して性的に興奮する」と書かれていたのをネットで見て、皿洗いと
掃除機をかける回数を増やした。クリスさんによると、「それでも何も変わらなかった」という。彼は現在、ウェブ
デザイナー兼フード・ブロガーだ。
そして何カ月が何年にも延びていった。クリスさんは自分たちの性生活をノートに記録し、それをベッドのそばの
引き出しにしまうようにした。彼はチャートを作り、「誘ったけど断られた」、「2人でセックスを計画したが、実行
しなかった」、それに「実際にセックスした」といった状況に応じて、違う形の印を付けた。クリスさんは、誘っても
95%は断られたと述べた。これに対し、妻は彼の記憶が非常に主観的だと反論した。クリスさんは不機嫌に
なり、体重が増え、家に帰りたがらなくなった。彼は「僕が自信を持つためには、彼女が僕とセックスしてくれる
ことが必要だ」と言い、「そうでなければ、僕は彼女が僕のことを愛していないと思ってしまう」と話した。
モーアー夫妻は、結婚生活の不満の源としてよく知られることを正直に話そうとするまれな夫婦だ。セックスに
対する期待の違いだ。夫妻はその後、この問題への解決法を見いだした。それが夫妻の結婚生活を救ったと
信じており、他の夫婦にも教えたいと考えている。
映画「アニーホール」にこんなシーンがあったのを覚えているだろうか。ウディ・アレンとダイアン・キートンが演じる
キャラクターがセックスの頻度に関するセラピストの質問に答えるシーンだ。ウディ・アレン演じるアルビー・シンガーは
「めったにしない。週に3回くらいかも」と嘆くのに対し、ダイアン・キートン演じるアニー・ホールは「いつもよ。週に
3回はしているわ」と不満をもらすのだ。
専門家は、セックスは女性よりも男性にとって、より感情的な経験との見方をますます強めている。男性は
言葉ではなく、行動で感情を表現する傾向にある。多くの女性と違い、男性は親友からバスの運転手に至る
あらゆる人と腹を割った話をしない。彼ら男性はハグしたり、愛情表現の行動を取ったりする相手を身近な
家族に限定することが多い。
そのため、セックスがなくなると、寂しく思うのも不思議ではない。セックスは、男性をアグレッシブで男性的に
するだけでなく、優しく傷つきやすくもする。ハーバード大学の社会心理学者ジャスティン・レミラー氏は、「一部の
男性にとって、セックスはコミュニケーションしたり、愛情を表現したりする一番の方法である可能性がある」と述べ、
セックスを奪うことは「一番の感情のはけ口を奪うことと同じだ」と話した。
ニューヨーク市の免許を持つ結婚・家族問題専門のセラピストで、「Mating in Captivity」の著者でもある
エスター・ペレル氏は、男性の性的関心が主に生物学的で、男性が常に物理的なはけ口を探していると
考えるのは、問題を単純に捉えすぎていると指摘する。同氏によると、男性は女性以上にセックスを通じて
パートナーとのつながりを深める。それは拒絶されることへの恐れ、自らの能力に対する不安、それに相手を
満足させたいとの願望からみても分かる。
>>2あたりに続く
ELIZABETH BERNSTEIN/The Wall Street Journal 2013年 4月 24日 14:14 JST
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