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【昆虫】中年のアリはコロニー内をよく動き回るが若いアリや年長のアリに比較してその社会的ネットワークは弱い - 暇つぶし2ch1:科学ニュース+板記者募集中!@pureφ ★
13/04/24 10:47:06.81
アリは年齢とともに役割を変える
Ants Go Marching, In Order by Age:

若いアリや年長のアリに比較して中年のアリはコロニー内をよく動き回り、その社会的ネットワークは弱い傾向に
あることが新しい研究によって示された。

アリたちはそのコロニーの高度な体制を維持するために、幼虫の世話、巣の清掃、採餌といった多数の仕事を
こなさなければならない。社会性昆虫の仕事の分担については数多くの研究が行われてきたにもかかわらず、
自分がどの仕事をすべきかをアリたちがどのようにして知るかはまだ分かっていない。

Mersch らは格子線の付いたヒートマップを使用して6 つのコロニーの個々のアリを41 日間にわたって継続的に
モニターし、それぞれの役割、巣の様々な場所にいるアリの行動とコミュニケーションの様式、役割の推移について
調査した。

Mersch らは、若いうちは幼虫の世話係、年を取ると採餌係といったように、アリの役割は年齢による割り当てに
従い、経時的に変化することを発見した。世話係のアリは巣内部に留まり、一方、採餌係のアリは巣周辺で
仕事にあたる。Mersch らはまた、各役割グループでの個々のアリ同士のコミュニケーションの程度を調べた結果、
世話係のアリも採餌係のアリも、同じ役割グループに属する他のアリと空間的に近い場所におり、極めて社会的
であると述べている。

これとは対照的に巣の清掃係である中年のアリは、巣の内外に限らず空間的により広く動きまわり、他の清掃
係のアリとの社会的コミュニケーションは少ない。この結果は、アリのコロニー内でのアリ同士のコミュニケーションに
おいて、空間的な拘束の強さが主要な調節因子であることを強調している。

ハチでの研究など他の研究でも社会性昆虫における一時的な仕事の分担が示唆されてきたが、今回の結果
このことを最も明白に示していると言える。その上、特にアリの一時的な仕事の分担を示唆したこれまでの研究は
大半が間接的証拠に基づくものであったが、今回アリの行動を分類した方法は偏りのない研究方法に基づいた
直接的な結果であり、それゆえに重要である。この研究方法は他の現場体制にも適用できるだろう。

Science 2013年4月19日号ハイライト
URLリンク(www.eurekalert.org)

Tracking Individuals Shows Spatial Fidelity Is a Key Regulator of Ant Social Organization
Danielle P. Mersch, Alessandro Crespi, Laurent Keller
Science DOI: 10.1126/science.1234316 Published Online April 18 2013
URLリンク(www.sciencemag.org)

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