13/04/11 13:22:36.52 BE:647163836-2BP(1056)
福島県内における大規模な内部被ばく調査の結果
― 福島第一原発事故後7-20ヶ月後の成人および子供の体内セシウム量 ―
発表者
早野龍五(東京大学大学院理学系研究科物理学専攻 教授)
発表のポイント
福島県内でホールボディーカウンター(以下WBC(注1))を用いて三万人以上の体内セシウム量を測定し、
チェルノブイリ事故で得られた知見に基づく予想よりも、内部被ばくが遙かに低いことを明らかにした。
特に、2012年秋に三春町の小中学生全員を測定したところ、検出限界を超えた児童生徒は皆無であった。
サンプリングバイアス(注2)が無い測定により福島の内部被ばくが低いことが示されたのは、これが初めてである。
現在の福島県内の日常生活において、食品からの慢性的な放射性セシウム摂取が
非常に低く抑えられていることが示された。
発表概要
東京大学大学院理学系研究科物理学専攻教授 早野龍五らのグループは、福島第一原発事故後7-20ヶ月間に、
福島県平田村のひらた中央病院に設置されたWBCを用いて、32,811人の内部被ばく調査を行った。
その結果、福島県内の放射性セシウムによる土壌汚染度にチェルノブイリ事故後の知見を当てはめて
予想した値よりも、福島県内の内部被ばくは遙かに低いことが明らかになった。
特に、福島県三春町において、小中学生全員を測定したところ、2012年秋の段階で
検出限界を超える放射性セシウムが検出された児童生徒は皆無であり、福島の内部被ばくが低いのは
「サンプリングバイアス(安全そうな人ばかり測ると実際より不当に低い数値が出てしまう)」
によるものではないことが初めて示された。
>>2へ続く
東京大学>プレスリリース
URLリンク(www.s.u-tokyo.ac.jp)
「Proceedings of the Japan Academy Series B」(オンライン版4月11日)
URLリンク(www.jstage.jst.go.jp)