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日本が原産のニホングリの渋皮がむけにくいのは特定の遺伝子によって決まることが茨城県つくば市の果樹研究所の
研究で分かり、新しい品種の開発につながると期待されています。
この研究成果はつくば市の独立行政法人、果樹研究所の高田教臣研究員らのグループが発表しました。
日本が原産のニホングリは、中国が原産のものに比べ実が大きく味も良い一方、果肉を覆う渋皮がむきにくい
こともあって出荷量は20年前のおよそ40%にまで減っています。
一方、果樹研究所が6年前に異なる品種のニホングリをかけ合わせた「ぽろたん」というくりは、熱を加える
だけで渋皮がむけ、研究所で詳しく調べたところ、渋皮をむけやすくする遺伝子があることが分かったという
ことです。
この遺伝子は100年以上も前から栽培されている「乙宗」という品種が持っていたことが分かったということで、
この遺伝子があるかどうかを調べれば、苗の段階から渋皮のむけやすさを判別できるようになり、新しい品種の
開発につながると期待されています。
高田研究員は「遺伝子の機能を調べるとともに遺伝子の有無を利用して新しい渋皮がむけやすい品種の開発に
役立てていきたい」と話しています。
▽記事引用元 NHK(3月15日 5時2分)
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
▽独立行政法人果樹研究所
URLリンク(www.naro.affrc.go.jp)
▽Tree Genetics & Genomes
「Mapping and pedigree analysis of the gene that controls the easy peel pellicle trait in Japanese chestnut (Castanea crenata Sieb. et Zucc.)」
URLリンク(link.springer.com)