【発生】シグナル伝達因子が細胞に位置情報を伝えるメカニズムを解明/NIBBat SCIENCEPLUS
【発生】シグナル伝達因子が細胞に位置情報を伝えるメカニズムを解明/NIBB - 暇つぶし2ch1:一般人φ ★
12/12/10 23:47:27.01
基礎生物学研究所(NIBB)は、細胞から細胞へ情報を伝達する分子(シグナル伝達因子)の1つである
「JAK/ STATシグナル伝達因子」が組織内で分布する仕組みを明らかにしたと発表した。

同成果は、岡崎統合バイオセンター/基礎生物学研究所の林良樹 助教、小林悟教授らの研究グループと、
ミネソタ大学の中藤博志 准教授、ケンタッキー大学のDougrass Harrison 准教授らによるもので、
詳細は発生生物学専門誌「Development」に掲載された。

生物の組織は数百個~数千億個という多数の細胞が集まって構成されているが、組織中では各細胞が自身の
位置を把握し、適切な役割を果たすために、細胞同士の情報伝達が重要な要素となっている。

シグナル伝達因子は、組織中で細胞から細胞へ情報を伝達することで、細胞の増殖や挙動などを制御することが
知られており、中でも重要な働きの1つとして、組織内で細胞に位置情報を与える働きが挙げられる。
この役割を持つシグナル伝達因子「モルフォゲン」は、それを作り出す細胞(起点)から分泌された後、
その細胞を中心として、濃度の勾配をつくって組織中に分布。組織を形作るそれぞれの細胞は、
このモルフォゲンの濃度によって起点からの自身の位置を認識し、位置に応じた役割を果たすこととなるが、
そのためにはモルフォゲンの分布が組織内にて厳密に制御されている必要がある。

多くの生物が持つシグナル伝達因子の一種で、細胞の増殖や移動、免疫応答など多様な生命現象において
中心的な役割を果たす「JAK/STATシグナル伝達因子」は、そうした働きに加えて、モルフォゲンとして
機能すると考えられてきたが、その分布の様式や分布を制御する仕組みはこれまで不明のままであった。

ショウジョウバエの卵巣において、JAK/STATシグナル伝達因子は、卵巣の細胞に位置情報を伝えるモルフォゲン
として機能すると考えられており、研究グループでは今回、同卵巣においてJAK/STATシグナル伝達因子が
モルフォゲンとして分布するのか、またシグナル伝達因子の分布を制御する因子は何であるのかの解析を
行った。

具体的には、JAK/STATシグナル伝達因子の分布を観察したところ、同シグナル伝達因子は卵巣の中で、
シグナル伝達因子を作り出す細胞の近くでは濃く、それから遠ざかるにつれて薄く、濃度の勾配をつくって
分布することが確認された。このことはJAK/STATシグナル伝達因子が卵巣において、モルフォゲンとして働く
という仮説を裏付けるものになるという。

(本文>>2以降に続く)

▽記事引用元 マイナビニュース(2012/12/06)
URLリンク(news.mynavi.jp)

▽基礎生物学研究所プレスリリース
URLリンク(www.nibb.ac.jp)

▽Development
「Glypicans regulate JAK/STAT signaling and distribution of the Unpaired morphogen」
URLリンク(dev.biologists.org)


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