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米国のアマチュア天文家2人から現地時間の9月10日朝、木星表面の雲の層を
明るい光が横切っているのを観測したとの報告があった。2人ともこれを大型の隕
石または彗星の衝突と考えており、今のところ専門家らもこの見方を支持している
ようだ。
ただしNASAのエイミー・サイモン・ミラー(Amy Simon Miller)氏は、「現時点では、
2件の個別の報告があったという事実をもとに確認している段階だ」と念を押す。
公式見解の発表にはまだ時間がかかりそうだ。
木星への天体の衝突は、過去わずか3年のうちに、すでに3回観測されている。
今回の爆発は、地球から7億3000万キロメートル以上の彼方で起こったことなの
に、家庭の望遠鏡でも観測できたのだから、それなりの規模のものだったと考え
られる。
「まだ衝突物の大きさや正体は確認できていないが、閃光の明るさから、その体
積やエネルギー量は2010年に観測されたものをわずかに上回ると見込んでいる。
なお2010年の衝突物は10メートル級と試算されている。ちなみに、2009年の衝突
物は200~500メートルの大きさだったと考えられる」とミラー氏は言う。ミラー氏は
メリーランド州のゴダード宇宙飛行センターで惑星系研究室を率いている。
◆木星に痕跡が残っていればよいが
ウィスコンシン州ラシーンのアマチュア天文家ダン・ピーターソン(Dan Peterson)
氏は、口径12インチ(30センチ)の望遠鏡を覗いていて、木星への衝突をリアルタ
イムで目撃することになった。その後もう1人のアマチュア天文家、テキサス州ダラ
スのジョージ・ホール(George Hall)氏は、望遠鏡にWebカメラをつないであったの
で、たまたまこの閃光を動画で撮影できていたことを確認した。
「考えられる最大の可能性は、小規模な未確認の彗星だ。その彗星は燃え尽きて
いるだろうが、木星表面の雲の層にその足跡が刻まれていることに期待したい」と、
ピーターソン氏は望遠鏡ユーザーの集まる掲示板に投稿している。この投稿のタイ
トルは「今朝、木星表面での爆発を見た!」だ。
この痕跡を探すことこそ、いま専門家らがしなくてはならない作業だとNASAのミラー
氏も言う。木星の雲の層に、黒っぽい痕跡が残っているはずだという。「衝撃に直接
接した大気は過熱され、分かりやすく言うとすすが発生する」。
このような痕跡が見つかった場合のみ、大型の望遠鏡の協力を得て木星で起きた
衝突を確認することになる。「プロ仕様の望遠鏡やハッブル宇宙望遠鏡はどれも大量
の案件を抱えているので、アマチュアの力ですすの痕跡が見つかるまでは、とても
発動させられない」とミラー氏は言う。
>>2に続く
ソース:ナショナルジオグラフィック
URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)
画像:URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)
天体の衝突によるものと見られる閃光を、アマチュア天文家がWebカメラで撮影していた。閃光はおよそ2秒間続いた。
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