12/09/05 23:31:43.51
鹿児島県教委は5日、同県大崎町野方にある天神段(てんじんだん)遺跡の
約5千年前(縄文時代前期)の地層から磨製石剣1点が出土したと発表した。
縄文前期の石剣の発見は、東京など東日本で例があるが関西以西では初めてで、
県教委は「西日本最古の石剣」としている。祭りに使われていたとみられる。
縄文時代前期に石剣を使った南九州の祭祀(さいし)文化がうかがえ、
東日本との交流の可能性を示す貴重な資料という。
県教委によると、石剣は長さ35センチ、幅2・9センチ、厚さ1・5センチ、
重さ約300グラム。南九州に分布する堆積岩の一種の頁(けつ)岩製で、
全体に研磨した跡があり、先端は鋭利にとがらせ、手元は持ちやすいように
平たく加工されている。
形状は東日本の縄文前期の石剣と似ているという。今年6月、東九州自動車道
建設に伴う発掘調査で出土した。
同じ地層から出た土器の年代から、5千年前と推定した。
天神段遺跡は、旧石器から鎌倉時代までの遺物や遺構が見つかっている。
日本最古の石剣は、東京都日野市の神明上(しんめいうえ)遺跡で発見された
7500年前のものとされている。
鹿児島県大崎町の天神段遺跡で出土した西日本で最古とみられる「石剣」
(4方向から撮影した写真を合成したもの)
URLリンク(www.nishinippon.co.jp)
▽記事引用元 : 2012/09/05 西日本新聞
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