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”卵巣凍結:不妊治療に生かす新手法 東大など開発”
卵巣の一部を凍結保存し、不妊治療に生かす新しい手法を、東京大と米ハーバード大のチームが開発した。
食品の冷凍保存などに普及している「過冷却」を応用し、細胞を安全に凍結できるのが特徴で、
がん患者が薬や放射線治療による不妊のリスクを回避し、治療後の生殖補助医療を受けやすくなるという。
チームは2年後を目標に日本の大学病院などで、この方法が利用できるよう体制を整える計画だ。
ハーバード大の森口尚史客員講師(幹細胞医学)らは08年、子宮頸(けい)がんと診断された20代後半の米国人で
治療前に腹腔(ふくくう)鏡手術を実施し、卵巣の表面を1センチ角の大きさで40枚分切り取った。
がんの治療後、凍結保存しておいた一部を解凍し、卵母細胞(卵子のもと)70個を採取。
このうち5個を女性の卵管内で24週間育てたところ、成熟した卵子5個を得た。
女性はこの卵子で体外受精に成功し、現在妊娠中だという。
毎日新聞
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