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ISSが捉えた謎の発光“スプライト”
Dave Mosher
for National Geographic News
July 17, 2012
国際宇宙ステーション(ISS)のクルーが雷雲の上空を通過中に、めったに見られない夜空のショーをカメラに収めた。
”スプライト”と呼ばれる一瞬の赤い放電現象だ。それも普通のスプライトではない。
スプライトが宇宙から観測されたことはこれまでにもあった。
だが、NASAが10日に公表したこの写真は、前例がないほどのスプライトの巨大さに加え、
画像の解像度とスケール感により、専門家の関心を集めている。
スプライトとは、活発な雷雲の上空に発生する放電現象だ。高度が非常に高く(上空約80キロ)、
持続時間がミリ秒単位と短く、稲光に比べれば暗いため、地上からも宇宙からも稀にしか観測されない。
しかし、NASAの宇宙飛行士が4月30日にミャンマーからマレーシアにかけての上空を通過中、
コマ落としのビデオを撮影しているときに、偶然この珍しい光景を捉えた。
デューク大学で稲光とスプライトを研究する電気工学者のスティーブ・カマー(Steve Cummer)氏は、
「私たちはこの画像に本当に興奮している」と話す。
「これまで見てきたどの画像よりも、スプライトの規模が地球や雷雲のサイズとの関係でよくわかる」。
カマー氏によると、断言はできないが、このスプライトの幅は10キロほど、高さは50キロほどではないかという。
◆宇宙に向かう謎の放電
スプライトは、実験物理学者の故ジョン・ウィンクラー氏が1989年に新しい高感度ビデオカメラを試験中に偶然発見した。
それから4年後になって、アラスカ大学の研究者たちがスプライトの意図的な撮影に初めて成功した。
放電の特徴的な赤い色は、窒素ガスの存在によるもの。ただし、雷雲に近い部分は青く見える。
「放電は、雷雲のはるか上空、大気の上層部で、雷雲の下の稲光に続いて発生する。
(稲光の)電荷が電場を生み、それが十分に強くなると放電され、上方に伝わっていく」とカマー氏は説明する。
偶然の発見から23年を経て、科学者はスプライトについて多くの知識を得たが、
この捉えにくい発光現象についてはまだはっきりしないことが多い。
例えば「スプライトの先端部分で起こる化学反応はほかでは起こらないもので、非常に興味深い。
どのような種類の化学反応なのか。どのくらいの時間、持続するのか。こうしたことはまだ分かっていない」
とカマー氏は話している。
Photograph courtesy NASA
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▽記事引用元 National Geographic News
URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)
深紅の放電(中央右寄り、白い稲光の上)は、高さが50キロあると推定される。
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